■殺し屋クノ ~ ヨーロッパオオナマズ
ヨーロッパ最大の巨大ナマズ、ヨーロッパオオナマズ (Silurus glanis)、通称ウェルズ ・キャットフィッシュ (Wels catfish)。(実際は「ウェルス」と発音する方が原音に近いようです)
ウェルズはヨーロッパに広く分布しますが、スペインのエブロ川、イタリアのポー川は特に有名な生息地です。
ウェルズは、世界中にいる巨大ナマズの中でも、もっともUMAと関わりの深いナマズといえます。
というのも、伝説の人食いナマズ「殺し屋クノ (Kuno the killer)」の正体はウェルズだからです。
気になるそのサイズですが、一般的に最大サイズは5メートル、300キロに成長するといわれています。
が、かなり古い記録で物的証拠もなく、4メートルのナマズすら捕獲されていないことを考えると、この切りのいい数字からもおそらく誇張されたものと考えるのが無難です。
信頼の置ける記録は2.4~2.7メートルぐらいのため、もしかすると3メートルを超す個体は存在するかもしれません。
ただし寿命は50年以上、一説には100年以上といわれるほど長命であるため、近年の乱獲がたたり大物が減っていることは否めず、想像以上に巨大な個体がかつて存在していた可能性もあります。
ところでウェルズは日本で馴染みのあるナマズ (Silurus asotus) やビワコオオナマズ (Silurus biwaensis) と同じナマズ属 (Silurus) であるため、世界各地の巨大ナマズ、メコンオオナマズ (Pangasianodon gigas) やピライーバ (Brachyplatystoma) 等と異なり、日本人が「ナマズ」と聞いて頭に思い描く頭でっかちで頭部が上下に扁平したシルエットをしています。
さて「殺し屋クノ」という呼び名ですが、これは水辺にいた子犬のダックスフントを水中から飛び出し丸呑みしたことに由来するもので、犬喰いナマズ (dog-eating catfish) とも呼ばれます。
ウェルズは悪食で、口に入るものなら何でも食べると言っても過言ではありません。
昆虫、甲殻類、魚、カエル、ネズミといったものからアヒルや水鳥といったものまで食べ、人間の赤ちゃんを丸呑みした、なんて噂もあるほどです。
さすがに人間の赤ちゃんを食べたというのは都市伝説でしょうが、巨大なウェルズの大きな口を見ると信じてしまいそうです。
クノは幾度と捕獲を試みられましたがまんまと逃げおおせ、捕まえることはできませんでした。
そんなクノに悲劇が訪れます。
2003年、フォルクスガルテン公園 (Volksgarten park) の湖のほとりで大きなナマズが干上がっているのが発見されたのです。
ヨーロッパを襲った熱波とそれに伴う水位の低下がクノを殺したのです。
伝説の人喰いナマズ、ここの死す。
クノが死んだと騒ぎになりました。
体長1.5メートル、体重35キロ。
ん?たしかに大きいものの、ウェルズとしては特筆すべき大きさではありません。
そもそも何をもって「クノ」と特定するのか?
当然、これはクノではないとの声も出始めると、その声に呼応するように、その後も湖では巨大なナマズが目撃され続けます。
巨大なナマズが目撃されればそれはクノであり、クノの伝説はこの先も消えることはないのです。
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ウェルズは、世界中にいる巨大ナマズの中でも、もっともUMAと関わりの深いナマズといえます。
というのも、伝説の人食いナマズ「殺し屋クノ (Kuno the killer)」の正体はウェルズだからです。
気になるそのサイズですが、一般的に最大サイズは5メートル、300キロに成長するといわれています。
が、かなり古い記録で物的証拠もなく、4メートルのナマズすら捕獲されていないことを考えると、この切りのいい数字からもおそらく誇張されたものと考えるのが無難です。
信頼の置ける記録は2.4~2.7メートルぐらいのため、もしかすると3メートルを超す個体は存在するかもしれません。
ただし寿命は50年以上、一説には100年以上といわれるほど長命であるため、近年の乱獲がたたり大物が減っていることは否めず、想像以上に巨大な個体がかつて存在していた可能性もあります。
ところでウェルズは日本で馴染みのあるナマズ (Silurus asotus) やビワコオオナマズ (Silurus biwaensis) と同じナマズ属 (Silurus) であるため、世界各地の巨大ナマズ、メコンオオナマズ (Pangasianodon gigas) やピライーバ (Brachyplatystoma) 等と異なり、日本人が「ナマズ」と聞いて頭に思い描く頭でっかちで頭部が上下に扁平したシルエットをしています。
さて「殺し屋クノ」という呼び名ですが、これは水辺にいた子犬のダックスフントを水中から飛び出し丸呑みしたことに由来するもので、犬喰いナマズ (dog-eating catfish) とも呼ばれます。
ウェルズは悪食で、口に入るものなら何でも食べると言っても過言ではありません。
昆虫、甲殻類、魚、カエル、ネズミといったものからアヒルや水鳥といったものまで食べ、人間の赤ちゃんを丸呑みした、なんて噂もあるほどです。
さすがに人間の赤ちゃんを食べたというのは都市伝説でしょうが、巨大なウェルズの大きな口を見ると信じてしまいそうです。
クノは幾度と捕獲を試みられましたがまんまと逃げおおせ、捕まえることはできませんでした。
そんなクノに悲劇が訪れます。
2003年、フォルクスガルテン公園 (Volksgarten park) の湖のほとりで大きなナマズが干上がっているのが発見されたのです。
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クノが死んだと騒ぎになりました。
体長1.5メートル、体重35キロ。
ん?たしかに大きいものの、ウェルズとしては特筆すべき大きさではありません。
そもそも何をもって「クノ」と特定するのか?
当然、これはクノではないとの声も出始めると、その声に呼応するように、その後も湖では巨大なナマズが目撃され続けます。
巨大なナマズが目撃されればそれはクノであり、クノの伝説はこの先も消えることはないのです。
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