マイナーなUMAが好きですが、有名でクラシックなUMAをどんどん紹介してこうと思います。
今回はコンゴ共和国の河川、特にリクアラ川 (Likouala-Mossaka / Likouala River) で目撃される恐竜系UMA、ムビエル・ムビエル・ムビエル (Mbielu Mbielu Mbielu) です。
一般的には全然有名じゃないですけどね。
UMAファンの方ならもちろん知っていることでしょう。
同じ単語を2度繰り返すことはあっても、3度繰り返すとはとても珍しい、そんな不思議な名前を持つのが、ムビエル・ムビエル・ムビエルです。
このUMAもまたアフリカ大陸のUMAのメッカとして知られる、中央アフリカのコンゴ共和国に伝わる生物です。
モケーレ・ムベンベ同様、その名はリンガラ語 (Lingala) に由来するのかどうかわかりませんが、ムビエル・ムビエル・ムビエルとは現地の言葉で「背中に板を生やした動物」を意味するといわれています。
同じ単語を3度繰り返すと「背中に板を生やした動物」の意となる言語構造が気になります。
言い伝えによればその性質は温和で、人間に対し危害を加えることはないといわれています。
(ディメトロドン)
(image credit by Wikicommons)
しかしムビエル・ムビエル・ムビエルは単弓類ではなく剣竜の代表種、ステゴサウルス (Stegosaurus) やケントロサウルス (Kentrosaurus) に似ているといいます。
ケントロサウルスは「板」というよりむしろ「棘」といった感じですが。
ムビエル・ムビエル・ムビエルは河川で目撃され水生であることが分かっており、恐竜が生き残っていること自体がほぼあり得ないというだけでなく、この生物が水中に適応している点でも剣竜を候補として挙げるのは厳しそうです。
(スピノサウルス)
(image credit by Wikicommons)
どうせ恐竜を候補に上げるのであれば、背中に大きな「帆」を持ち、近年では半水棲説もあるスピノサウルス (Spinosaurus) のほうが適切な気はします。
ムビエル・ムビエル・ムビエルという名は「背中に板を生やした動物」を意味すると前述しましたが、実はこの怪物の伝承を伝えるピグミー族ですらその全体像を見たものはなく、「背中の板」以外はほとんどなにも分かっていないのです。
つまり目撃されるのは「背中の板」部分が水上に出たときだけであり、体は水中に没した状態であるのです。
ホラディラは先天的な遺伝子異常をもったアマゾンカワイルカ (Inia geoffrensis) 説がありますが、アフリカ大陸にカワイルカは存在しません。
(背びれが印象的なジムナーカス)
(image credit by Wikicommons)
というかそもそもホラディラもカワイルカが正体とは思えませんし、カワイルカがアフリカに生息していたにしてもムビエル・ムビエル・ムビエルの正体とはなり得ないでしょう。
水生であり背中に板をもつという特徴から、ムビエル・ムビエル・ムビエルの正体を現実路線かつできるだけ夢を保持した状態で考えた場合、「大きな背びれをもつ未知の大型魚類」が落としどころではないでしょうか。
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大きさに関しての言及が全くないことを考えると、結構小さいかもしれませんね。普通のポリプテルスという説はどうでしょう
返信削除コメントありがとうございます。
削除背ビレしか見えてないので魚類の可能性は高そうですよね。ポリプテルスやジムナーカスは全然あり得ると思います。