■半霊半獣の亡霊犬 ~ スナーリー・ヨー
スナーリー・ヨー (Snarly Yow) はウェストバージニア州やバージニア州、テネシー州、ノースカロライナ州、ジョージア州、ペンシルベニア州等々、アメリカの中北西部に広く知られるUMAです。
アパラチア地域 (Appalachia) も含むため、アパラチアの民間伝承のUMAとしても登場します。
スナーリー・ヨーを簡単に表現すればイヌ科の特徴を備えたUMAで、その姿はオオカミに似ているといいます。
またこのスナーリー・ヨーという名は鳴き声 (遠吠え) から来ており、「ヨーと唸 (うな) るもの」といった意味です。
夜な夜な森から聞こえるスナーリー・ヨーの鳴き声は「ヤー・ウー・ヨー・オー・ウー・オー・ヨー」といった感じだといいます。
イヌ系のUMAと聞くとありがちな感じですが、スナーリー・ヨーに限っては他のイヌ系UMAとは一線を画します。
スナーリー・ヨーはスピリチュアルな要素を変え備え、その存在はイギリス全土に伝わる黒犬と似ています。
このスナーリー・ヨーは非常に特殊なハイブリッド系かつシェイプシフター系で、これを聞くと、『ああ、複数の動物に姿を変えるあれね~』おそらく想像するでしょうがいい意味でその期待は裏切られます。
このハイブリッドとは複数動物の融合を意味するものではなく、実体と非実体のハイブリッドです。
実体と非実体のハイブリッド的存在であるこの生物に2つの形態を備えます。
ひとつはまさに亡霊犬。
姿こそ影のように漆黒のオオカミですがその輪郭がぼやけ、完全な実体として存在していません。
この形態の時、スナーリー・ヨーは非常に攻撃的であり、人々に襲い掛かるといいます。
唸り、吠え、咬み、、、しかし実体のない彼らの攻撃は人間の体にダメージを与えることはありません。
オオカミの形態を保つ霧のような存在であり、攻撃も実体を持ちません。
ならなんでもないじゃん?と思う人もいそうですし、実際そのような人もいるかもしれませんが、体に触れずともその恐怖体験は凄まじく、PTSD (心的外傷後ストレス障害) により、以後苦しむ生活になるといいます。
そしてもうひとつの形態は実体を持つ存在です。
この非実体⇒実体へのシェイプシフトには15分ほどかかるといいます。
実体を持ったスナーリー・ヨーですが、やはり輪郭は少しぼんやりしているといい、完全な実態とも言い切れない存在のようです。
とはいえ非実体ではないため、この形態のスナーリー・ヨーに襲われれば今度こそ身体はただでは済みません。
しかし不思議なことに実体を持ったスナーリー・ヨーは非実体のときとは打って変わって穏和になります。
人を襲うこともめったになくなるといいます。
実体を持つことで人間に対し物理的な攻撃を加えることができることになると同時に、自分たちも反撃を受け傷つき死に至る可能性もでてきます。
実体にシェイプシフトするのは諸刃の剣となるようです。
山間部などでイヌを轢いてしまったと思ってもそのまますり抜け、その当たった衝撃ももちろんイヌの死骸も見つからなかった、なんて話はよくありますが、これはスナーリー・ヨーの非実体と遭遇していたのかもしれません。(※ファルマス・シャドーなんかご参照どうぞ)
(参照サイト)
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序盤、「広く知られるMAです」になつていますよ
返信削除ご指摘ありがとうございます。
削除直しました!
番犬に1匹欲しいですね
返信削除遅れ馳せながら最近このブログを知ったオッサンです。毎日楽しみにしています。
返信削除ありがとうございます!
削除末永くよろしくお願いします。