■テレポート・アニマル ~ 和歌山のライオン
何度か取り上げているテレポート・アニマル (Teleporting animals)。
今回は和歌山のライオン (Wakayama lion)。
「テレポート・アニマル」とは「その動物自体は既知生物」であるものの本来生息していない地域で目撃される動物たちの総称です。
つまり、「他の地域からまるでテレポートでもしてきたような生物」を意味する和製英語で、テレポーティング・アニマル (Teleporting animals) と呼べば海外でももしかすると通じるかもしれません。
ちなみに日本でいうテレポート・アニマルは英語圏では「ファントム〇〇」「ゴースト〇〇」「エイリアン〇〇」等、厳密に決まっておらず様々な呼ばれ方をしています。
テレポート・アニマルはあくまで「絶対その場所に存在するはずがない」ということが前提条件で、例えば日本でいうアメリカザリガニやブラックバスのような外来種を指す言葉ではありません。
アメリカザリガニやブラックバス等、海外から持ち込みや放流実績があるもの、あとは船のバラスト水などに混じって紛れ込んだ可能性が高いと容易に判断できる生物はテレポート・アニマルから除外されます。
では和歌山のライオンの話に入りましょう。
話はとてもシンプルです。
ご存じの通り、和歌山に、というか日本にライオンは生息していません。
日本の多くの動物園でその姿は誰でも見られますが、元々野生には存在しませんし、動物園から逃げようものなら大ニュースになること間違いなしです。
ですから野生化したライオンも存在しません。
そんな絶対に野生下で目撃されるはずのないライオンが、1971年、和歌山県和歌山市でパトロール中の警官によって目撃されたのです。
正真正銘、完全なテレポート・アニマルです。
それはメスライオンに酷似している生物で、雑木林近くの岩の上でゴロゴロしていたといいます。
大変可愛いです。
通報するも何も目撃したのが警察であるため、大騒動となったようです。
日本は特に「警察官は嘘をつくはずがない」という都市伝説、いや信仰がありますから余計にことは大きくなっていったと思われます。
ライオンがそこら辺を闊歩しているなんて尊像するだに恐ろしい、多くの人員を割いてライオンを捜索しましたが幸か不幸かライオンは発見されませんでした。
しかし一度騒ぎが出ればチェーン・リアクションが起こります。
それ以降、翌年の1972年まで和歌山のライオンを目撃したという情報は続くことになります。
現在であれば簡単にスマホで撮影、画像解析でその真偽を確認することはできますが半世紀以上の前の話です、それは叶いません。
結局、目撃情報は終息し、その正体は一体何だったのか現在でもそれは謎のままです。
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今で言うところの、デマッター的なものでしょうか
返信削除ワシントン条約以前ならホントにいたんではないのかな?近所の飼いライオン。
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