アメリカではビッグフットと並び、UMA界においてスター的存在のモスマン。
アメリカ国外でもモスマンの亜種というか類似したUMAが数多く目撃されています。
イギリスのオウルマンやビースト・オブ・ケント、ドイツのフライブルク・シュリーカー等と並んで有名なのが今回紹介するチェルノブイリのブラック・バード (Blackbird of the Chernobyl) です。
(モスマン)
1986年4月26日に起きるチェルノブイリの原発事故の数日前から、原発の作業員に頻繁に目撃されていたという謎の生物です。
この話をしてくれたのはシドニー大学の考古学者、ロバート・マクスウェル (Robert Maxwell) 教授です。
立ち入り禁止区域で調査を行った際に地元でこのチェルノブイリのブラックバードの噂について聞いたもので、マクスウェル教授がその存在を信じている、といったものではありません。
事故の数日前からチェルノブイリ原発の上空で頻繁に目撃されるようになった謎の生物、初めに目撃した5人の作業員たちの証言によれば、それは巨大な翼を持ち燃えるような真っ赤な目をした頭部のない黒い鳥のような生物、と表現しています。
「頭部がないのに目?」
不思議に思うかもしれませんが、これは人間のように胴体と頭部の境目がはっきりしていないという意味で「頭部 (に該当する) の突起がない」と考えていいでしょう。
黒い鳥 (blackbird) と表現されていますが、実際は鳥というより有翼のヒューマノイドで、そのシルエットはモスマンと酷似しているといわれています。
一度噂が広まると、その目撃は爆発します。
中には体長が20フィート (約6メートル) もあったと証言する作業員もいました。
これはUMAに限らず一度目撃されると、似たようなもの、この場合は大型の鳥類の目撃はすべてブラックバードに関連付けられてしまうため目撃者が増えたのでしょう。
目撃した人々の多くはブラックバードを破滅の象徴、もしくは兆候と危惧していたといい、原発の監督者たちに不安を訴えたともいわれています。
しかし当然ながらそのようなオカルト的見解を信じてもらえるはずもなく、何も手を打てないまま事故当日を迎えることになります。
もともとモスマンは大きな災害の直前に現れる (目撃が集中する) と考えられている、パラノーマルな傾向が強いUMAです。
はじめてポイントプレザントでモスマンが目撃されてから約1年後の1967年、シルバーブリッジ (Silver Bridge) で大規模な崩落事故が起こり46人が亡くなりました。
これを皮切りに、モスマンが目撃された地域では早々に大きな災害が起こりました。
2001年のアメリカ同時多発テロでもモスマンらしきもの目撃されていました。
またモスマンの研究や著作等で関わった人々は謎の死を遂げるといわれており、「ファラオの呪い」ならぬ「モスマンの呪い」といえるデス・エンジェル的存在でもあります。
こういった経緯もあり、ブラックバードは (モスマンを模して) あと付けで創作されたのでは?という疑念も払拭はできませんが、目撃者の多くは放射能汚染の影響ですでに亡くなっており、追跡調査も困難な状況になっています。
最後に既知動物の誤認にどんなものがいるかだけ見ていきましょう。
(カナダヅル)
(image credit by nigel(left) / BirdPhotos.com (left))
本家モスマンはカナダヅル (Antigone canadensis) がその正体の候補として挙がります。
亜種 (G. c. tabida) には翼開長が2メートルを超すものもおり、頭部の赤い模様がモスマンの赤い目と誤認されたのではないかというものです。
(ナベコウ)
(image credit by מינוזיג)
一方ブラックバードの正体はコウノトリではないかともいわれています。
特に全身が真っ黒のナベコウ (Ciconia nigra) は英名はみたまんまの「ブラック・ストーク (「黒いコウノトリ」の意) といいます。
翼開長は1.5メートルほど、コウノトリとしては特別大きくはありませんが、鳥としてはそこそこ大柄で真っ黒な姿は見慣れない人々にとっては不安を助長させたかもしれません。
(参照サイト)
news.com.au
Daily STAR
(関連記事)
0 件のコメント:
コメントを投稿