(ウードル・モンスター)
(image credit by DAILY SABAH)
トルコ東部に位置するウードル県 (province of Iğdır) で、40年間放置されていた紡績工場の庭を掘削中、労働者たちによって謎の生物の死骸が発見されました。
現時点でその正体がわからないことからウードル・モンスター (Iğdır monster) とでも呼んでおきましょう。
大きさは3.3インチというからほぼ1メートル。
組織もわずかに残っていますが、ほとんど骨格だけということもあり、生前の姿からはかなり華奢に見えてしまうものの、1メートルという体長にしては小柄な印象を受けます。
頭部の鼻先から尾の先端までの長さなのではないでしょうか。
顕著な特徴は尾と後肢が胴と匹敵するほど長い点です。
また、頭部のアップでよくわかりますが、犬歯もよく発達しています。
前肢の骨格は完全ではなさそうですが、この状態だとまるでティラノサウルス等、獣脚類の貧弱な前肢を彷彿とさせます。
現生でも恐竜が生きているのでは?というのはUMAファンすべての願いです。
ところで冷静に、前肢が短く後肢の長い生物といえば、やはり現生ではカンガルー類 (カンガルー、ワラビー、ワラルー等) が思いつくと思います。
その長い後肢を見ると、その強靭な後肢でぴょんぴょんと跳ね回っている姿が容易に想像できます。
(ウードル・モンスター頭部)
(image credit by DAILY SABAH)
ところで、そもそも、カンガルーがトルコに生息していないという事実は問題にならないのか?という疑問とお持ちの方も多いでしょう。
実際のところ、今ではカンガルーは世界各国に野生化しており、またペットや動物園等から脱走したものを考慮すればどこで発見されてもそれほど驚くことではありません。
但し、それ以前に、カンガルーの頭部骨格はわりと特徴的な歯並びであり、ウードル・モンスターのそれとは随分と異なるため、やはり可能性は低いと思われます。
(カンガルーの頭骨 / image credit by Wikicommons / Public Domain)
骨だけではなく、組織も残っていることからウードル大学生化学研究応用センター (Iğdır University Biochemical Research and Application Center, B?YOMER) にてDNA調査が決まって以来半年以上経っていも続報なし。
ではこの生物はいったいなんなのか?
このプロポーションそのままであれば、もっともUMAとして近いのはチュパカブラとなります。
(犬の頭骨 / image credit by Public Domain)
個人的には、これが既知の動物ということであれば、頭部の骨格を見る限り、犬と酷似しており、また前肢の肘から先が脱落してしまっているだけで、前肢も十分長いと推測できることから、なんらかの犬の仲間ではないか?と思います。
(犬の骨格 / 色付き部分が脱落箇所では?)
(参照サイト)
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こここまで尾の長いく犬種って何でしょうね?
返信削除そこまでは分かりませんね。体長1メートルぐらいということで中型犬ぐらいです。雑種やオオカミ等も含めて考えると特定は厳しそうです。
返信削除グレーハウンドとか骨格似てそうですね。
返信削除ナムです、コメントありがとうございます。
返信削除体型や大きさは似てますよねー、尾の長さがね、すんごく長いんですよ。
面白いです。何年か前のインドのミイラを思い出しました。
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