ハエトリソウ、ウツボカズラに並ぶ有名な食虫植物、アフリカナガバノモウセンゴケ (Drosera capensis)。
英名では「Cape sundew (ケープのモウセンゴケ)」と呼ばれる通り、もともとは南アフリカのケープ (Cape of Good Hope) に自生する植物です。
細長い楕円形の葉から、葉の幅ほどもある長い腺毛を放射状に伸ばし、腺毛から粘液を分泌します。
粘液には昆虫を誘引する物質も含まれ、まんまとおびきよせられたハエなどの小型の昆虫は粘液によって身動きが取れなくなります。
昆虫がかかったとみるや、葉の周りの腺毛が昆虫の体を包み込み、葉が付け根に向かってゆっくりと昆虫を包むように巻き込みながら回転します。
ロールケーキのクリーム部分が昆虫になったような感じです。
昆虫を完全に包み込むまでおよそ1時間、それから6時間以上もかけて、ゆっくり、ゆっくりと消化します。
まさに昆虫にとってはこの上ない拷問、生き地獄です。(食虫植物の消化はみなこんな感じですが)
方法としては生きたまま昆虫を解体する拷問台を作るアロメルス・デケマルティクラトゥスに似ています。
(アロメルス・デケマルティクラトゥスの詳細はこちらの記事を参照ください)
吸い取れる栄養がなくなるとみるや、巻かれていた葉はまたまっすぐに伸び、なにごともなかったように元の状態に戻ります。
地面にはキチン質の殻だけになった無残な姿の昆虫が無造作に投げ捨てられています。
食虫植物、けっこう好きです
返信削除食虫植物の記事、もっと取り上げてください
バリエーションはあまり多くないですが、ちょくちょく取り上げていこうと思います。
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