獣人でたくさんいるけど大して変わり映えないんだよな~
そう思う人も多いかもしれません。
実際、その考えは間違っておらず「ゴリラに似た毛むくじゃらのヒューマノイド型UMA」と定義づけできそうなほどです。
ですが広義に獣人はヒューマノイド型UMA全般を指す単語であり、カエル男 (ラブランド・フロッグ) やトカゲ男 (リザードマン)、蛾男 (モスマン) 等も含めれば意外とバラエティに富んだ姿をしています。
今日はそんな「特異な」ほうの獣人の紹介です。
目撃されたのはUMAの情報自体が少ないスペイン、ビスカヤ (Vizcaya)。
1961年、とある日の23時、トラック運転手のアルキメデス・サンチェス (Arquimedes Sanchez) 氏は同乗者一人を乗せ、バスク山脈 (Basque Mountains) の険しい道を走っていました。
(バスクのレカンダ山)
ヘッドライトが反対車線の土手にいる「なにか」を捉えました。
サンチェス氏は慌ててブレーキを踏むと車を停め、同乗者と共にまじまじとそれを見ました。
今まで見たことがない生物が立っていました。
直立するその生物の身長はそれほど高くなく3~4フィート (約90~120センチ) ほど、全身赤茶けた毛で覆われており、四肢というよりは頭足類を思わせる触手が4本、いうなれば「毛むくじゃらのタコ」といった姿でした。
この獣人をオクト・スカッチ (Octo-squatch) と呼びます。
UMAファンの方々には説明不要とは思いますが一応この名前についても軽く触れましょう。
これはタコのオクトパス (Octopus) とサスカッチ (Sasquatch) を合わせたかばん語 (合成語) です。(※サスカッチとはビッグフットのこと)
つまりは「タコのようなビッグフット」の意で、同系の名前を持つものにバッツカッチ (Batsquatch「コウモリ (bat) +サスカッチ」) がいます。
その生物をもう少しよく見てみようと、サンチェス氏はそろそろと車を走らせ、その怪物の数フィート手前で車を停めました。
その怪物は輝く真ん丸の大きな眼を2つ持っていました。
ヘッドライトが眩しかったのでしょうか、その触手のような手で目を覆う動作をしました。
しかし逃げようとはしません。
体長だけを見れば大人二人にとって決して恐るるに足りない生物のように感じます。
しかし今は深夜に近い時刻、真っ暗な山道を照らすのは自身の車のヘッドライトのみ、車にひるむ様子のないその生物の振る舞いに恐怖は増すばかりです。
(二足立ちしたカワウソ。歴史上、多くのUMAを生み出したと思われます)
(image credit by Wikicommons)
サンチェス氏は意を決し、車を後退させるとオクト・スカッチの前で急ブレーキをかける、という動作を何度か繰り返し威嚇しましたが、やつは意に返さずその場に佇みのみ。
気味悪くなったふたりはオクト・スカッチをそのままにして車で山を下りたといいます。
ただ一度きりの目撃に加えとてつもなくユニークな風貌。
少なくとも知られている動物にこんなものはいません、だからこそUMAなのですが。
しかし体長的には既知の野生動物と比較しても決して大柄ではなく、また毛皮に覆われているという特徴から実在する野生動物を誤認した可能性はなくはないでしょう。
(関連記事)
0 件のコメント:
コメントを投稿