オーストリアでカンガルーが目撃されたことがあります。
当たり前だろ!と思う人もいるかも知れませんが、読み間違えていませんか?
オセアニアの「オーストラリア」ではありません、ヨーロッパの「オーストリア」です。
目撃されたのはオーストリア北部に位置する小さな町、キルヒシュラーク (Kirchschlag)。
動物園をはじめカンガルーを取り扱っているすべての機関で脱走はないと断言しています。
オーストリアでは許可なしにカンガルーを飼うことは出来ず、その目撃が本当であるなら、違法に飼育されていたカンガルーが脱走した、もしくはカンガルーに似たUMAということになります。
このキルヒシュラークでのカンガルーは複数の目撃情報があり、誤認ではなく本当ではないかと考えられていますが、捕獲されたわけではなく真相は分かりません。
さてUMAのジャンルにファントム・カンガルー (Phantom kangaroo) というのがあります、「幽霊カンガルー」とか「幻のカンガルー」といった意味になります。
生息域以外で目撃されるカンガルーの総称で、要するにオーストラリア以外の野生下で目撃されればそれはファントム・カンガルーということになります。
キルヒシュラークの目撃もファントム・カンガルーとなります。
ちなみに日本ではこういった生息域以外で目撃される動物をテレポート・アニマルと総称します。
さて現在は世界中に動物園があり、それこそ世界中の動物たちを海外旅行することなく自国で見ることができるため、ファントム・カンガルーの多くは動物園から逃げ出したカンガルーやワラビー、ワラルーと考えられています。
イギリスやフランスでもファントムカンガルーが目撃されますが、実は脱走したアカクビワラビー (Macropus rufogriseus) が野生下で繁殖しており、ファントム (幻) でもなければ誤認でもなく、実際にワラビーが生息しています。
そんなファントム・カンガルーですが、おそらく野生下での繁殖はないであろう日本でも目撃例があります、それも数多く。
宮城県大崎市の真山 (まやま) のファントム・カンガルーです。
現在でも目撃情報が続いているかは定かではありませんが、カンガルーの目撃は2002年頃からはじまったようです。
J-CASTニュースによれば、道行く人々に尋ねただけで20人もの目撃者がいました。
目撃情報を募ったわけでもないのにこの数は尋常ではありません。
目撃情報によればファントム・カンガルーの体長は1~1.5メートル、「道をぴょんぴょん跳ねていた」「田んぼをすごい勢いで移動した」「カンガルーに車を追い越された」といった証言を得られたといいます。
カンガルーが宮城の寒い冬を越せるのかは分かりませんが真山のカンガルーは実在する (した) のでしょうか。
やはり真山のカンガルーも日本以外のファントム・カンガルー同様、実際に動物園やペットとして飼われていたカンガルーが脱走し目撃されていた可能性は高いと言えます。
真山のカンガルーの継続した目撃情報がないようであれば、ただ1匹だけの個体が目撃され続けた結果である可能性が高いと言えます。
種類によっても異なりますがカンガルーの寿命は最長で30年程度 (最長27歳とも)、といってもこれは飼育下での記録も含み、野生下では通常10歳前後、おそらく20年前後が限界でしょう。
このことから真山のカンガルーも数年に渡り目撃され続けてもおかしくはありませんが、目撃された期間が短いようであれば高齢のカンガルーであったか、単純に冬を越せなかったのかもしれません。
(参照サイト)
JCASTニュース
BBC
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