以前に、旧サイトにてこのUMAの記事を書いて初めて知った国、カルムイク共和国。
カスピ海北東に位置し、渦中のウクライナとも地理的に近い国です。
おそらく、日本人にはあまりなじみのないこのカルムイク共和国に、とても興味深いUMAが棲息しているという噂があります、エクスプローディング・スネーク (Exploding snake) です。
といっても、当時参照していた海外サイトも既に閉鎖しており、エクスプローディング・スネークという名で検索してもその名のUMAは存在していません。
同一系のUMAで現在確認できるものはショート・グレー・スネーク (Short grey snake) のみであり、UMAらしからぬ普通の名前です。
その特徴から、ショート・グレー・スネークではつまらないと、エクスプローディング・スネークと誰かが命名しただけかもしれません。
さて、その特徴とは「爆発する (Explode)」ことです。
未確認動物学者、カール・シューカー氏によれば、ショート・グレー・スネークの体長は50センチ、直径が15~20センチと恐ろしく寸胴なシルエットをしているということです。
また、特に頭部の詳細な情報も伝えられいことから、目や口といった器官も顕著ではないものとみなされています。
目撃したカルムイクの人々証言によれば、この生物には骨がないといいます。
というのも、上記の通り、このヘビは体の中央に強い刺激を与えると「爆発する」のですが、爆発した後に残るのは直径1メートル以上に渡って飛び散った粘液のみだからです。
「爆発する」という特性は似ていないものの、巨大なワームということで、ゴビ砂漠のUMA、モンゴリアン・デス・ワームと比較され、その正体として候補に挙がる生物もやはり似ています。
ワーム (ミミズやイモムシ等) のような陸上の無脊椎動物にしては、あまりに大きすぎる (太すぎる) ことから、無難なところでは未確認のミミズトカゲ類が候補です。
ミミズトカゲはその名の通り、ミミズそっくりのトカゲです。
多くのものは四肢や目も退化し、大きさもミミズそのものですが、れっきとした爬虫類であり、もちろん骨もあります。
ほとんどはミミズと違わぬ大きさですが、なかにはシロハラミミズトカゲ (Amphisbaena alba) のように80センチにも成長する種が存在しますし、巨大ワーム系UMAの正体としてはもっとも理にかなった生物です。
(世界最大のミミズトカゲ、シロハラミミズトカゲ)
骨の有無については、爆発とともにもろい骨が吹き飛んでしまったために骨がないと思われた、と都合よく解釈することにしましょう。
また、このUMA最大の特徴である爆発、つまりは自殺的行為はミツバチや一部のアリ、シロアリ (自爆テロアリ、ヘイシロムアリ等参照) に見られる真社会性の生物たちの特徴であり、もしかすると爬虫類初の真社会性をもつ生物かもしれません。
実際、目撃情報から、ショート・グレイ・スネークは多数で群れていることが多いといわれています。
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地雷処理用の爆導索の不発弾に触るなよって訓話じゃないかしら?
返信削除カルムイキアン・エクスプローディング・スネーク“Kalmykian Exploding Snake”で完全一致検索をすると少数ながらヒットしました。本当に使用例は少ないですが、すくなくとも昔の参照サイトだけの名ではないようです
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