■全身に毛が生えた爬虫類は存在するか? ~ モコラウル (モコフルフル)
今回はモコラウル (Mokolaulu)、モコフルフル (Mokohuruhuru)ともいいます。
この呼び方は地域名による違いのようで、いずれもマオリ語で「毛深いトカゲ (hairy lizard)」を意味するといいます (確証は取れませんが)。
マオリ語の意味がこのトカゲのすべてを現しており、爬虫類でありながら全身が鱗ではなく毛で覆われているというのです。
アルジェリアに棲息するという毛むくじゃらの蛇、アルジェリアン・ヘアリー・バイパーと同系のUMAといえます。
UMAですが体長は20~120センチと現実的な大きさです。
生息地はとびとびにいくつかの場所で目撃されており、そのすべてが同一種であるかは判断が難しいところです。
いずれにしてもそのトカゲたちは全身に毛を持っています。
目撃される場所のひとつがニュージーランド北島のロトポウナム湖 (Lake Rotopounamu) です。
ロトポウナム湖は遠隔地にある最大長1.2キロメートル、最大幅1キロメートルのほぼ円形の小さな湖で、周囲5キロメートル、水深9メートルほどです。
人里離れたこの地であればひょっとするとUMAが、、、と思わせる神秘的な雰囲気を漂わせます。
もうひとつの生息地がニュージーランド北島から2,400キロ北東にあるニウエ (Niue) です。
ニウエはニュージーランドの構成国であり自治島国で面積は161平方キロメートル、世界最大のサンゴ礁島のひとつで人口は1689人です。
スキンクの一種クリプトブレファルス・ポエチロプレウルス (Cryptoblepharus poecilopleurus) やパラジック・ゲッコー (Nactus pelagicus)、オガサワラヤモリ (Lepidodactylus lugubris) 等のヤモリ・スキンクが棲息しているようです。
島固有の動物相で新種の期待は高まります。
ニュージーランドの南島方面での目撃もあります。
南岸沖のフーヴァー海峡に浮かぶ無人島、グリーン・アイランド (Green Island) です。
無人島だけに人間の介入も最小限で上記よりも可能性は高そうに感じます。
あまり紹介していませんが、ニュージーランドは爬虫類としてトカゲ (ヤモリ) 系、両生類としてイモリ系のUMAが割と多く報告される地域です。
ヤモリとイモリは爬虫類と両生類で全く異なる生物ですがUMAの性質上、捕獲されていないため、形態の似ている両者はどちらなのか判別がつかないものも多いです。
それ故、モコラウル (モコフルフル) も実はヤモリなのかイモリなのかはっきりしていません。
但し、いずれにしても体表に毛が生えている、という種は発見されておらずいずれにしても大発見間違いなしです。
とはいえ両生類や爬虫類が体毛を持つとは少々考えづらく、体表が毛のような細かい突起に覆われている、もしくは苔等でで覆われているのでは?
ヘビではありますが、ヘアリー・ブッシュ・バイパー (Atheris hispida) は体の小さな突起はまるで毛で覆われているように見えなくもありません。
しかしマオリの研究で著名な民族学者エルズドン・ベスト (Elsdon Best) 氏はモコラウルを「上質の毛皮で覆われている」と表現しています。
う~ん、やっぱり毛が生えているのかもしれません。
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