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2024年10月31日木曜日

南極に秘密の地下に繋がるドアがついに発見された! ~ 地球空洞説



■南極に秘密の地下に繋がるドアがついに発見された! ~ 地球空洞説

珍しく時事ネタを紹介しましょう。

オカルト界では陰謀論渦巻く南極ですが、ついに秘密の地下基地 (もしくは地下世界) に通ずるる「ドア」が発見されたといいます。

南極はツアー等もあるもののその過酷な環境から通常は限られた地域しか人間は足を踏み入れることが出来ません。

そういった現実もあり、南極にはエイリアン (異星人) の秘密基地がある、ナチスの秘密基地がありUFOを製造していた、南極の氷の下には地下世界が広がり現在でも密かに恐竜が生き残っている等々、数えきれないほどの陰謀論があります。

(南極の地下世界には恐竜が生き残っている?)

最も有名な陰謀論のひとつに「地球空洞化説」があります。

少なくとも17世紀から地球空洞説は唱えられていますが、1818年4月10日、アメリカ人、ジョン・クリーブス・シムズ・ジュニア (John Cleves Symmes Jr.) が提唱したものは詳細であり特に人気があります。

彼は地球の表面の厚さは1,300キロメートルでありその内部は空洞、南極・北極に地球内部へと繋がるそれぞれ4つの開口部があると主張しました。

シムズはこの主張に人生を捧げると宣言、地球内部を探検する決意あるといい、北極探検 (南極ではありません) の資金の援助を世界に向けて訴えました。

(推測されたシムズ・ホール)
(image credit: Wikicommons / Public Domain)

今から200年も前のこと、科学も今ほど発達しておらず彼の主張するセオリーに支持が集まり資金を調達できた、、、とはなりませんでした。

200年前であっても既にアイザック・ニュートン等、著名な科学者がわんさかと出ている時代、シムズの説に熱狂的な支持者はいたもののそれはほんの一握りであり、その主張はむしろ嘲笑の的であったといいます。

当然 (?) 資金が集まることはなく、北極探検は断念せざるを得ませんでした。

シムズが目指したのは北極から地球内部への探索でしたが、200年経った2024年、北極ではなく南極に地球内部へ通ずるであろう「ドア」が発見されたといいます。

住宅等で見かける典型的な長方形のドアです。

ドアというよりは冷蔵庫が埋まっているといった感じでもありますが。

(冒頭の画像をトリミングすると)
(image credit: Google Map)

このドア、周りに簡単に比較できるものがないので大きさが分かりにくいですが、実は縦100メートル弱、横40メートルほどもある巨大なものです。

「ドア」は一見すると直線的であり人工物のように見えます。

しかしまあズームしてみると、、、

言うほど直線的ではなく、おまけにこの「ドア」の数百メートル南には似たようなオブジェクトが散乱しています。

(ドアの南方には似たようなものが散乱しています)
(image credit: Google Map)

氷塊がたまたま長方形に近い形状になり、パレイドリア効果によりドアに見えている可能性が高そうです。

これはグーグルマップで現在でも確認できます。(座標: 69°00'50"S 39°36'22"E)

興味のある方はグーグルマップで実際に見てください。(Google Mapを開いて検索に上記の座標をコピペすれば表示されます)

(参照サイト)

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2024年10月30日水曜日

タスマニアタイガーはニューギニアで生き残っている ~ ドブセーニャ (ドブセグナ)


■ここならタスマニアタイガーは生き残っている ~ ドブセーニャ (ドブセグナ)

今回はドブセーニャ (Dobsegna)。

ドブセーニャのまたの名はニューギニア・サイラシン (New Guinea thylacine)、つまり「ニューギニアのタスマニアタイガー」とも呼ばれる通り、タスマニアタイガー (フクロオオカミ, Thylacinus cynocephalus) によく似た特徴を持つ有袋類系のUMAです。

一般的にタスマニアタイガーはタスマニア島の首都ホバートの動物園で展示されていたベンジャミンが1936年に亡くなったのをもって絶滅したと考えられています。

(サイラシンことタスマニアタイガー)

但し、野生個体はその後も若干数生き残っていたのではないか?と考える研究者もおり絶滅時期を1950年代とする説や、また最近の研究では2000年前後まで生きていたのではないか、なんてのもあります。

いずれにしても人気のある生物で現在でも毎年数件の目撃情報が寄せられています。

ドブセーニャはニューギニアで目撃されるタスマニアタイガー (に似た生物) というなら、そもそもニューギニアに棲息していたのか?という疑問を持つ人がいるかもしれません。

実はタスマニアタイガーはオーストラリア本土はもちろんのことニューギニア島でも繁栄していました。

但しこちらはタスマニア島よりはるか昔の3200年ほど前に人間が持ち込んだディンゴ (Canis lupus dingo) との競争に敗れ絶滅したと考えられています。

(ディンゴ)
(image credit by Wikicommons)

まあこういった経緯もありニューギニアでタスマニアタイガー生存説があっても一応いいわけです。

ドブセーニャの目撃情報が多く寄せられる地域のひとつにニューギニア島南部のギルウェ山 (Mount Giluwe) やバリエム渓谷 (Baliem Valley) が挙げられます。

いずれも高地で人が訪れることも稀でありドブセーニャにとっては好都合、その正体がタスマニアタイガーだとすれば、むしろタスマニア島よりも生き残っている可能性が高いのではないか?と考えられています。

探検家のラルフ・キーゼル (Ralf Kiesel) 氏は地元住民からタスマニアタイガーによく似た背中に縞模様を持つ犬によく似た動物の話を収集しており、また彼の現地の友人、ヤン・サラカン (Jan Sarakang) 氏の遭遇体験はその存在をより補強します。

1970年代初頭、サラカン氏はプンチャク・ジャヤ (Puncac Jaya) の標高2400メートルの地点で地質学者たちと共にキャンプを設営していたときのことです、テントのそばで夕食を食べていると見慣れない動物が2頭、茂みから出てきました。

その大きさから一匹は成犬でもう一匹は幼犬と思われました。

彼らは明らかに食べ物の臭いに誘われて現れたようで、サラカン氏らの周りを6メートルほどの距離を取ってうろうろしていました。

警戒心を解かない親に対し、子犬の方は食べ物の誘惑に負けサラカン氏たちの方へと近づいてきました。

キャンプグループのひとりが子犬にご飯をあげようとすると、他の人物が子犬を捕まえようとしたためそのまま親子共々逃げてしまい二度と現れることはなかったといいます。

なんて余計なことをしたもんだと思いますが、このときサラカン氏ははっきりとその姿を脳裏に焼き付けていました。

その親子は青白い体毛をしておりタスマニアタイガーのトレードマークである背中の縞模様はありませんでしたが、非常に長く大きな口、また鞭のような固く柔軟性のない尾はタスマニアタイガーを彷彿とさせるものでした。

この地域にはニューギニアにはレア犬種、ニューギニアン・シンギング・ドッグ (Canis lupus hallstromi) が棲息しているもののサラカン氏の目撃した謎の犬のような特徴はありません。

(ニューギニアン・シンギング・ドッグ)
(image credit by Wikicommons)

サラカン氏が「背中に縞模様があった」といった無理にタスマニアタイガーに寄せた発言をしていないところがより信憑性を高めますね。

数ある地元住民による目撃証言の中にはシンギング・ドッグの誤認も含まれている可能性は排除できませんがサラカン氏の証言はこの犬の誤認ではないでしょう。

ちなみにこのシンギング・ドッグはディンゴと近縁で、「歌う犬 (singing dog)」と呼ばれる所以は吠えずに歌うような独特の発声方法に由来します。

ドブセーニャは2000年以降も目撃の続くUMAで、目撃される地域は人跡未踏とまでは言いませんが気軽に訪れることができる場所ではなく、未知の生物が潜んでいても不思議ではありません。


2024年10月29日火曜日

イギリスにクマは棲息していないはずなのに、、、 ~ フィスカートン・ファントム




■イギリスに棲息していないはずのクマの目撃 ~ フィスカートン・ファントム

イギリス、イングランドのリンカンシャー州ウェスト・リンジー地区にあるフィスカートン (Fiskerton)。

フィスカートンは人口1200人ほどの小さな村です。

1997年8月27日、この村のすぐ近く、ショート・フェリー (Short Ferry) でUMA騒ぎが起きました。

謎の生物を目撃したのはキャンプに訪れていた12歳のレイチェル・ローワン (Rachel Rowan)、11歳のニッキー・ハンドリー (Nicki Handley)、10歳のジョアンナ・ブローガン (Joanna Brogan)、そして9歳のニコラ・プロクター (Nicola Proctor) の4人の女の子です。

4人の話によれば体高は1.2メートルほど、真っ黒でクマもしくは大型ネコ科動物に似ておりキジを貪り食っていたといいます。

この生物はフィスカートン・ファントム (Fiskerton Phantom) と名付けられましたが、イギリス全土で目撃が相次ぐ謎の大型ネコ科動物、エイリアン・ビッグ・キャット (ABC)、つまり日本でいうテレポートアニマルの一種と考えられています。

英語圏では「テレポート〇〇」ではなく「テレポート」の代わりに「ファントム〇〇」「ゴースト〇〇」「エイリアン〇〇」等で呼ばれるのが通例で、これも実際の意味は「フィスカートン・ファントム・キャット (もしくはベア―)」となります。

4人はすぐに近くのティルミット・アームズのパブに逃げ込み事情を説明しました。

後日、目撃された場所に戻ると大きな足跡が残っていたといわれています。

同日の夜に、地元住民からも謎の大型野生動物の目撃報告があり、この年 (1997年) は先細りながら断続的に目撃が続いたようです。

ちなみにイギリスには大型ネコ科動物はもちろん、野生のクマも棲息していません。

イギリスにもかつてヒグマは棲息していましたが、5~6世紀頃に絶滅したと考えられています。

(実はヒューマノイドタイプ?)

ところでフィスカートン・ファントムは大型ネコ科動物ではなくヒューマノイドタイプで紹介しているサイトが多いですが、これには理由があります。

実際の目撃情報はクマもしくは大型ネコ科動物ですが、カナダの漫画家ジェイ・スティーブンス (Jay Stephens) 氏のカートゥーン、「シークレット・サタデーズ (Secret Saturdays)」の主要キャラ、フィスカートン・サタデー (Fiskerton Saturday) はこの目撃事件のUMAにインスパイアされたものだといわれています。

いつしかフィスカートン・ファントムはフィスカートン・サタデー (ゴリラとネコのハイブリッド) に似ているという逆転現象を起こしてしまっているため、ヒューマノイドタイプの紹介が多くなっているというわけです。

現在ではフィスカートン・ファントムの目撃は全くないことから、その生物が何であれ、一時的にフィスカートン近辺を訪れていたのでしょう。






2024年10月28日月曜日

ヤギの血を吸うもの ~ チュパカブラ


■ヤギの血を吸うもの ~ チュパカブラ

メジャーなUMAは後回しにしているため、いまさらながらチュパカブラ (Chupacabra) の紹介です。

UMAファンにはもうお馴染みの根幹をなす有名なUMAなだけに要点だけ軽く触れていくので復習がてらお読みください。

チュパカブラはプエルトリコ発のヒューマノイド系UMAで、スペイン語で「ヤギ (の血) を吸うもの」を意味し、英語圏では直訳しゴート・サッカー (Goat sucker) なる異名を持ちますが海外サイトで使われているのはあまり見たことはありません。

この名は1995年3月、チュパカブラによって初めて襲撃された農家で、体に刺し傷を負い血を抜かれた8頭のヤギの惨殺死体が発見されたことに由来します。

この後しばらくは中南米を中心に目撃されていましたが、21世紀頃を境に北米での目撃が爆発的に増加することになります。

但し、注意しないといけないのが中南米で目撃されるチュパカブラ像と、のちに北米で目撃されるようになるチュパカブラ像が全く異なるという点です。

中南米のチュパカブラは日本人のUMAファンがチュパカブラと聞いて思い描くヒューマノイドタイプであるのに対し、北米で目撃されるチュパカブラはイヌ科に似た四肢動物タイプです。

まずは元祖チュパカブラ、ヒューマノイドタイプ。

(日本製のチュパカブラの食玩フィギュアを見れば一目瞭然)
(コレクト俱楽部七不思議編 UHA味覚糖製)

(月刊ムー監修 株式会社ハート製)

(ブリスターがそのままディスプレイになります)

(飛び抜けて精度の低い (笑) チョコエッグキッズ フルタ製)

ヒューマノイドタイプは二足歩行する爬虫類といった感じで恐竜の獣脚類に似ています。

体長は0.9~1.5メートルほど、全身緑色の鱗もしくは皮膚で覆われており、四肢には大きなカギ爪、頭頂部から尾部にかけて鋭く尖った刺を並びます。

身体に比してやや大きめの頭部には、爬虫類的な大きな赤い目、口からはみ出る巨大な犬歯、ヘビやトカゲを彷彿させる二股に分かれた舌を持ちます。

後肢はカンガルーのそれに似ており敏捷性に優れ驚異的な跳躍力を有していることで知られています。

また、前肢と体がコウモリのような被膜 (もしくは翼) で繋がっているという目撃もありますが、飛翔できるほど大きなものではなく高く跳躍するときの補助、もしくは高所から飛び降りた際に着地の衝撃を和らげる、といった役割を担う程度のようです。

(典型的な北米版チュパカブラ)
(original image credit: MONGABAY)

一方、全米で目撃される四肢動物タイプはというと、こちらは完全にイヌ科の動物を彷彿とさせるもので中南米のものとは全く姿が異なります。

写真や死骸も数多く報告されていますが、一般的に痩せこけて毛が無く青黒~灰色の体色をしています。

このタイプはほぼ野犬かキツネ、コヨーテ (Canis latrans) が皮膚病 (疥癬) に罹患し毛が抜け落ちやせ細ってしまったものが正体と考えられています。

(タテガミオオカミ)
(image credit by Wikicommons)

北米のチュパカブラはより野生動物的かつ現実的ですが、如何せん、中南米で目撃されるチュパカブラとはあまりに姿が違いすぎるため、本来は別物と考えるべきだったでしょう。

とはいえ、もうどちらのタイプも「チュパカブラ」で浸透してしまっているので今更手の打ちようはなく、チュパカブラには異なる2つのタイプがある、と考えるしかなさそうです。

北米系のチュパカブラの正体は前述の通り「皮膚病に罹って毛が抜け落ちたイヌ科動物」である可能性が濃厚ですが中南米系のチュパカブラはどうでしょう?

まず注意しなければならないのは何千件と寄せられるチュパカブラの目撃情報ですが、そのほとんどは実際に目撃したというよりは家畜や野生動物の惨殺死体をすべて「チュパカブラの仕業」とみなし、目撃情報としてカウントしている可能性があることです。

実際にチュパカブラを目撃した、というのはおそらくそれほど多くなく、しかも体の一部しか目撃していない場合、それぞれの目撃者が異なる生物を見ていた可能性があります。

異なる生物の目撃情報を「チュパカブラ」というひとつの生物に集約してしまうと、UMAの定番のキメラ化 (もしくはハイブリッド化) された生物が誕生してしまいます。

家畜の惨殺死体を発見した際、その付近にいた生物 (惨殺死体の犯人かどうかは関係なくたまたま近辺で目撃されただけの生物も含む) は全てキメラ化の材料になったに違いありません。

(レア)
(image credit by Wikicommons)

キメラ化に一役買った野生動物の候補としてピューマ (Puma concolor)、ジャガー (Panthera onca)、ジャガランディ (Herpailurus yagouaroundi) といった中型・大型のネコ科動物、タテガミオオカミ (Chrysocyon brachyurus)、コミミイヌ (Atelocynus microtis)、カニクイイヌ (Cerdocyon thous)、ヤブイヌ (Speothos venaticus) といったイヌ科動物、それにレア (Rhea americana) なんかを挙げておきましょう。

特に怪しいのは巨鳥レアですかね。

「二足歩行し翼を持つチュパカブラという怪物が存在する」という先入観を持った状態で、シルエット程度しか判別できない夜間に遠目でレアを目撃しようものならチュパカブラと思い込む可能性は十分あります。

まあこれはあくまでも既知生物の誤認であれば、という一例であり、すべての目撃が既知動物の誤認とは決めつけられません。

チュパカブラの勢いは今でも落ちていないことから存在を証明する動かぬ証拠をカメラや動画に収めてくれることを期待しましょう。

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