■イギリスに棲息していないはずのクマの目撃 ~ フィスカートン・ファントム
イギリス、イングランドのリンカンシャー州ウェスト・リンジー地区にあるフィスカートン (Fiskerton)。
フィスカートンは人口1200人ほどの小さな村です。
1997年8月27日、この村のすぐ近く、ショート・フェリー (Short Ferry) でUMA騒ぎが起きました。
謎の生物を目撃したのはキャンプに訪れていた12歳のレイチェル・ローワン (Rachel Rowan)、11歳のニッキー・ハンドリー (Nicki Handley)、10歳のジョアンナ・ブローガン (Joanna Brogan)、そして9歳のニコラ・プロクター (Nicola Proctor) の4人の女の子です。
4人の話によれば体高は1.2メートルほど、真っ黒でクマもしくは大型ネコ科動物に似ておりキジを貪り食っていたといいます。
この生物はフィスカートン・ファントム (Fiskerton Phantom) と名付けられましたが、イギリス全土で目撃が相次ぐ謎の大型ネコ科動物、エイリアン・ビッグ・キャット (ABC)、つまり日本でいうテレポートアニマルの一種と考えられています。
英語圏では「テレポート〇〇」ではなく「テレポート」の代わりに「ファントム〇〇」「ゴースト〇〇」「エイリアン〇〇」等で呼ばれるのが通例で、これも実際の意味は「フィスカートン・ファントム・キャット (もしくはベア―)」となります。
4人はすぐに近くのティルミット・アームズのパブに逃げ込み事情を説明しました。
後日、目撃された場所に戻ると大きな足跡が残っていたといわれています。
同日の夜に、地元住民からも謎の大型野生動物の目撃報告があり、この年 (1997年) は先細りながら断続的に目撃が続いたようです。
ちなみにイギリスには大型ネコ科動物はもちろん、野生のクマも棲息していません。
イギリスにもかつてヒグマは棲息していましたが、5~6世紀頃に絶滅したと考えられています。
(実はヒューマノイドタイプ?)
ところでフィスカートン・ファントムは大型ネコ科動物ではなくヒューマノイドタイプで紹介しているサイトが多いですが、これには理由があります。
実際の目撃情報はクマもしくは大型ネコ科動物ですが、カナダの漫画家ジェイ・スティーブンス (Jay Stephens) 氏のカートゥーン、「シークレット・サタデーズ (Secret Saturdays)」の主要キャラ、フィスカートン・サタデー (Fiskerton Saturday) はこの目撃事件のUMAにインスパイアされたものだといわれています。
いつしかフィスカートン・ファントムはフィスカートン・サタデー (ゴリラとネコのハイブリッド) に似ているという逆転現象を起こしてしまっているため、ヒューマノイドタイプの紹介が多くなっているというわけです。
現在ではフィスカートン・ファントムの目撃は全くないことから、その生物が何であれ、一時的にフィスカートン近辺を訪れていたのでしょう。
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イギリスの未確認生物、熊がいないとされているにもかかわらず体感的には他のところよりも熊みたい容姿なのが多い気がします。多分、他の地域と比較するとそうでもないのでしょうけど。
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