今回はクラシックな陸棲UMA、エイリアン・ビッグ・キャット (Alien Big Cat)、語呂のいい頭文字から単にABCとも呼ばれます。
たびたび紹介していますが、ABCはいわゆる「テレポート・アニマル」の一種です。
テレポート・アニマルとはその生物自体は既知の生物であるものの、土着の生息域以外で目撃されるUMAのことで、海外では「テレポート〇〇」ではなく「ファントム〇〇」と呼ばれるのが通例で、エイリアン・ビッグ・キャットもファントム・キャット (Phantom Cat) と呼ばれることもあります。
上記の通り、日本での呼び名はエイリアン・ビッグ・キャットもしくはABCが多いですが、現在の海外での呼び名は一般的にブリティッシュ・ビッグ・キャット (British Big Cat)です。
また、同じABCという頭文字も「エイリアン・ビッグ・キャット」の略ではなく「アノマラス・ビッグ・キャット (Anomalous Big Cat)」の略である場合もあります。
ちなみに「アノマラス (Anomalous)」は「異常な・変則的な」の意です。
さて名前の話が長くなってしまいましたがABCそのもののお話をしましょう。
ABCの姿は一言でいえば「大型ネコ科動物」です。
特に日本のUMAファンの間では体色が「黒」のイメージが強いかもしれませんが、実はABCに決まった体色があるわけではありません。
とはいえ、体色が黒の個体の目撃や写真が多いのもまた事実、一般的にABCは「英国で目撃されるクロヒョウ」というイメージも遠からず、です。
UMAらしく(?)、ABCに超自然的な存在、例えばテレポートするといった神出鬼没性を付加している記載も見られますが、この記事では単に「イギリスに存在しないはずの既知動物」として扱いますね。
ABCのはじめての目撃は18世紀に遡るほど古く、それ以降、現在に至るまでイギリスではもっとも目撃例の多いUMAです。
北米のビックフットほどではないですが、毎年何度も話題に上るUMAです。
現在、イギリス (グレートブリテン島) にライオンやヒョウ、トラやピューマといったいわゆる大型ネコ科動物は生息していないため、それがなんであれイギリスで大型のネコ科動物が目撃されればUMAといえます。
(オオヤマネコ)
イギリスでは滅んでしまったものの、ヨーロッパオオヤマネコ (シベリアオオヤマネコ) は現存種であり、食物連鎖の頂点を失ったイギリスでは現在再導入を検討しています。
体長は大型のもので1メートルを超しますから、万一、滅んだと思ったオオヤマネコの個体群がどこか細々と生き残って居ようものなら、現代で目撃された場合、未確認動物として認識されてもなんら不思議ではありません。
実はイギリスでオオヤマネコの捕獲は散発的に起きており、おそらくは何らかの形でイギリス国内に持ち込まれたものが脱走したものではないかと思われます。
(アメリカライオン)
(original image credit by Wikicommons/Dantheman9758)
いやいやいや、ABCはもっと大きい!とさらなる夢を追い求めるならやはりUMAの真骨頂、絶滅種の生存説がいいでしょう。
その中でも、かつてイギリスにも生息していた大型ネコ科動物、ホラアナライオン (Panthera spelaea) であったりヨーロッパホラアナライオン (Panthera leo fossilis) はその候補としてうってつけではないでしょうか。
ヨーロッパホラアナライオンは現生ライオンよりはるかに大きく、尾を含めず2.5メートル、史上最大のアメリカライオン (Panthera atrox) と互角の巨大ライオンでした。
またもやABCの特集..嬉しい(;_;
返信削除しかし知らない知識も沢山、目に鱗でした。
名前の由来、体色など新たに知ることが増えて嬉しいです!
管理人様に感謝m(__)m