今回はマムランボ (Mamlambo)。
マムランボを南アフリカ共和国のUMAとして紹介しますが、もともとはズールー族 (Zulu) に伝わる川の女神です。
マムランボはムジントラバ川 (Mzintlava River) に生息するといわれ、またの名をブレイン・サッカー (「脳を吸うもの」の意) といいます。
至近距離とは言いませんがインカニヤンバ (Inkanyamba) が生息するウムゲニ川 (Umgeni River) のホーウィック滝とも地理的に近く、いずれもズールー族に伝わる神や精霊といった存在、人喰いと恐れられその姿が大蛇に似ているという共通点があります。
一般的にはUMAにありがちな馬鹿げた大きさではなく6~7フィート (2メートル前後)、体はワニ、長い尾は魚のようで、ヘビのような首を持ちます。
大蛇といいながらずんぐりとした四肢を持つということから、どうやらヘビではなさそうです。
おそらくは頭部の特徴がヘビ的であることから大蛇と呼ばれているようです。
先住民族たちによればマムランボは川に潜み、通りがかった人間を川に引きずり込んで貪り食うといいます。
有名な目撃事件は1997年のもの、ムジントラバ川が通るマウント・エーリフ (Mount Ayliff) で緑色に生物発光する67フィート (約20メートル) の怪物を多くの人が見たといいます。
同年1~4月の間に9人もの人々がこの川で溺死し、発見された遺体には何者かに食われた跡が見て取れたためマムランボと関連付けられています。
実際のところはどうでしょう?
行方不明になってから発見されるまでにかなりのタイムラグがあるといい、甲殻類や魚類等に遺体を損壊されたとみるのが自然なようで、地元の警察もそのように捉えているようです。
(ナイルオオトカゲ)
(image credit by Wikicommons)
現生生物に生物発光し67フィートの巨体を誇るものなんてもちろんいませんが、目撃証言の頭部の特徴や習性からナイルオオトカゲ (Varanus niloticus) の可能性が考えられます。
最大で8フィート (約2.4メートル) を超えるアフリカ大陸最大のトカゲで、水中も厭わず泳ぎも得意なことは正体としては好都合です。
水中にいるときは体全体が見えないことから航跡を体長に含め、実際より大きく見積もってしまうこともあります。
野生のものは気性も荒く、特に大きな個体であれば怖い存在に映ってもそれほど不思議ではありません。
正体がナイルオオトカゲでない場合、未知の爬虫類、その中でもやはりヘビやワニよりもオオトカゲの可能性が高そうです。
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