■二人の警官も目撃した謎の生物 ~ キャットガルーキー
今回はキャットガルーキー (Catgarookey)、イングランドのソールズベリー北東部、ラヴァーストックで目撃されたUMAです。
イギリスのタブロイド紙、ザ・サンで紹介され、少なくとも関係性のない4人の人物により、異なる時間・場所で3度目撃されており、それがUMA (未確認動物) か既知生物の誤認かは別として、なにかしら馴染みのない生物が存在していたのは確かなようです。
2005年5月5日、初めに目撃したのはなんとパトカーでパトロール中の警官、しかも二人同時に目撃しており、彼らの車の前を通り過ぎました。
パラノーマル感はないものの、見たことのない生物だったといい、体高は2フィート (約60センチ)、長いリング状の尾を持ち、「サル」に似た動きで移動していたといいます。
その翌日の5月6日、ニッキ・ロマス (Nicki Lomas) という名の23歳の女性によりまたもキャットガルーキーが目撃されます。
彼女によればその生物は先端が白く、黄色と黒の縞模様の尾を持つ「ネコ」に似た生物だったと証言しています。(正確には「ヒョウ」に似た大型ネコ科動物と表現しています)
最後に目撃したのはレイモンド・クラーク (Raymond Clark) という79歳の男性です。
同年6月1日、謎の生物が茂みに向かって逃げていくのを目撃しましたが、長いリング状の尾を持つその生物は小柄な「カンガルー」に似たシルエットをしていたと証言しています。
目撃されたのはこの僅か1ヶ月弱の間。
彼らの見たものが本当に同一の生物なのか確実ではありませんが、長い尾を持つのは確実なようで、みな一様に頭部の特徴よりも尾の特徴を挙げています。
さてこのキャットガルーキー、奇妙名前ですが、これはそれぞれの「サル」「ネコ」「カンガルー」に似ていたという証言から、ネコ (Cat)、カンガルー (kangaroo)、サル (monkey) の名前を一部分ずつ拝借 (Cat-garoo-key) してザ・サンが命名したものです。
この不思議な生物の正体は何か?
2種の生物が有力視されています。
(アカハナグマ)
(original image credit: Wikicommons)
ひとつは最後に目撃したレイモンド・クラーク氏が提案しているアカハナグマ (Nasua nasua) です。
アカハナグマは南米に棲息するアライグマの仲間で、目撃証言の「長い縞模様の尾」や体長、シルエットすべてをほぼ満たしています。
シロバナハナグマ (Nasua narica) の可能性ももちろんありますが、いずれにしてもハナグマはかなり有力です。
そしてももうひとつがマダガスカルに棲息するワオキツネザル (Lemur catta) です。
「リング状の尾」や「サル」に似た、という点ではむしろこちらの方が有力な感じがします。
但し、ワオキツネザルはハナグマよりもひとまわり小柄であり、そこら辺がウィークポイントといえるかもしれません。
イギリスにはワオキツネザルはもちろん、ハナグマの仲間はおろかアライグマすら棲息しておらず、正体がワオキツネザルであってもハナグマであってもテレポート・アニマル (その地域に本来生息していない生物のUMA用語) であり、おそらくはペットが逃げ出したものではないかと推測されています。
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