■イランで発見された鋭い歯を持つ鳥の死骸 ~ トゥースト・バード
現在の鳥類にも歯のあるものは存在しません。
ケレンケン・ギルモイ (Kelenken guillermoi)。
恐竜が絶滅した後に栄えた恐鳥類でフォルスラコス科最大の体躯を誇る鳥です。
南米に生息し、体高10フィート (約3メートル)、頭部だけで2.3フィート (70センチ超) の巨鳥で空を飛ぶことはできませんでしたが、おそらくは肉食性でその巨躯と肉を切り裂く大きなクチバシで当時の食物連鎖の頂点 (頂点捕食者) に立っていたと考えられています。
(同じフォルスラコス科のティタニス・ワレリ (Titanis walleri) の骨格標本)
(image credit by Wikicommons)
ですが、こんな怖い見た目でも彼らのクチバシに歯や牙はありませんでした。
現生の鳥の直接の子孫かどうかは曖昧になってきていますが、恐鳥よりもずっと昔に反映した始祖鳥 (Archaeopteryx) の時点ではクチバシに鋭い歯が並んでいました。
さて、そんな中、歯を持つ鳥がイランで発見されたといいます、イラニアン・トゥースト・バード (Iranian Toothed Bird) です。
(image credit by IRNA)
残念ながらそれは既に死んで久しく腐敗が進み頭骨が露出しているほどですが。
不格好なほど頭部が大きいですが体自体はそれほど大きくは見えません。
目を見張るのはその口内で大小たくさんの歯が並んでいる点です。
というか、クチバシではなく普通の肉食系哺乳類のそれです。
しかし体を見ると2本の足しかないように見えます。
恐鳥類の時点で既に歯を失っていた鳥類ですが、いまだに歯を備えた鳥が生き残っていたのでしょうか?
まあ生き残るも何もこんな鳥類は化石たりとも発見されていません。
イランの新聞はこの生物についてこう伝えています。(抜粋)
「当局が調査した結果、この生物はつい最近まで生存していたことが判明しました。
この鳥が発見された村の住人たちは、村のはずれにある洞窟でこの生物は生息しており、その付近で目撃したことがあると語っています。
村人たちがその一帯を綿密に調査したところ、確かに何かしらの生物がそこで生息していた痕跡が見つかりました。
但し、それがどのような生物であるかははっきりとは分からなかったとのことです。
写真で見た限り、この鳥には翼を持っているようには見えません。
その代わりにこの生物は長い吻 (鼻先) と牙を備えており、姿が鳥に似た二足歩行する生物のように見えます。
この鳥に翼があるかどうかは調査を待たなければいけません。
しかし残念なことにその調査は現在行き詰っています、というのもこの生物の標本の行方が分からなくなっているからです。
噂によればある村人がこの生物を隠し持っているともいわれています。
これはフェイクであることが露呈しないよう隠しているのでは、という憶測も囁かれています。
しかしこの生物が発見され、本物であることが判明したらどうなるでしょう?
そもそもこれほど腐敗した未確認生物をどうやって隠し持つことができるというのでしょう」
さて、、、ではこの生物の写真をよ〜く見てみましょう。
仮に、仮にですよ、この生物を体の真ん中から後ろが腐敗して取れてしまった四肢動物、例えばイヌのような生物として見てみたらいかがでしょう?
つまりは犬の体の頭部から腹部あたりまでということです。
そうすると鳥の足と思っていた部分は単にイヌの前肢であり、それほど不思議な生物には見えないかもしれません。
もちろんこれは仮の話であり、決して腐敗して体が分離したわけではなく、村人たちが言うようにこのままの姿の生物であれば確実に新種の生物であることは間違いありません。
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