アメリカ、アイオワ州ダラス郡にある都市、ヴァン・メーター (Van Meter)。
1903年9月末、この小さな町に奇妙な生物が現れました。
このUMAは固有のニックネームを持たず、単にヴァン・メーター・ビジター (Van Meter Visitor「バン・メーターの来訪者」) と呼ばれます。
体長は9フィート (約2.7メートル)、その姿は半人半獣でコウモリに似た翼を持つといいます。
バッツカッチに似ていますね。
飛んでいるのを目撃した人もいれば、カンガルーのようにピョンピョン跳ねていたと証言する人もいました。
共通しているのはその怪物が異常なほどの悪臭を放つということ。
信じがたいですが額から光の矢 (もしくはビーム) を放ったという目撃情報もあります。
ビジターが目撃されて5日目の10月3日、町の住人たちは恐怖を消し去ろうとビジターを排除することを決心します。
住人たちは手に手にライフルを持ち、ビジターが現れるとその後を追い廃坑に追い詰めました。
すると驚いたことにビジターは2匹いました。
その夜は上空に逃げられるも翌朝またも現れたのを住民たちは見逃さず、廃坑内へ逃げたビジターの入り口を塞ぎ閉じ込めたといいます。
当時、ヴァン・メーター・ビジターはローカル新聞にも取り上げられたようですが、アメリカ全土には広まらずそのまま忘れ去られた存在でした。
ところが1980年代、ヴァン・メーターで謎の生物の目撃されるとビジターが再度脚光を浴びることになり、21世紀に入ってもその目撃は増加傾向にあります。
有翼のUMAですからやはりその正体としては翼竜が人気です。
(飛翔するオオコウモリ)
(image credit by Wikicommons)
120年以上前の話であり、1980年以降の再評価により脚色されている可能性は高そうですが、その特徴からロマンはないもののオオコウモリを誤認している可能性があります。
オオコウモリはアメリカには生息していませんが、それ故、見たことがないため「怪物」と認識される可能性があります。
動物園から逃げた等の可能性もありますし、北米に生息しているとは思えませんが未知のオオコウモリと考える方が少なくとも翼竜生存説よりははるかに確率は高いといえます。
2020年というつい最近も同州ブーン (Boone) でも謎の巨鳥が空を舞う姿が目撃され、ヴァン・メーター・ビジターではないかと騒がれた経緯があります。
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