■謎の翼竜捕獲写真 ~ トゥームストーンのサンダーバード
UMA写真には出所不明の謎の写真も多いですが、その中の一つのジャンルとして確立できそうなほど巨大な謎の鳥や翼竜の写真が存在します。
以前に「南北戦争時に撃ち落された翼竜 (プテラノドン) 写真は本物である」だと?の記事で取り上げたプテラノドンの写真はその中でも特に有名なもののひとつです。
写真は大抵の場合ビンテージ加工されておりそれなりに古そうに見えるものが多いですが、実際に撮影された時期を特定するのは難しく、せいぜいいつ頃から本や新聞で見かけるようになったかを調査するので精いっぱいという感じです。
では今回は「トゥームストーンのサンダーバード (Tombstone Thunderbird)」写真の紹介です。
翼竜の翼を広げ納屋の前で記念撮影する人々。
写真そのものに特にビンテージ加工は施されていないようですが、(それがコスプレであるにしろ) 時代を感じさせる服装をしています。
そしてこの出所不明の謎の写真は1890年代のローカル新聞に掲載されたものだという噂があります。
その新聞とは、アメリカ、アリゾナ州トゥームストーンで1880年から刊行が続いている由緒ある月刊新聞、トゥームストーン・エピタフ (The Tombstone Epitaph) 紙です。
そんなの都市伝説だろう、と思ってしまいますが実はマイクロチップで保存されているアーカイブの中にそれらしき文章が本当に発見されたのです。
エピタフ紙の1890年4月26日号には『奇妙な翼を持つ生物が発見され、ファチューカ砂漠で殺された』とのタイトルに続き、以下のような文章が綴られていました。
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「非常に細長い尾と巨大な一対の翼を持つ巨大なアリゲーターに似た翼のある怪物が、先週の日曜日、ホワチュカ山脈とワチュカ山脈の間の砂漠で、ワチュカ山脈から帰宅途中の2人の牧場主によって発見された。
この生物は長距離飛行で明らかに疲弊しており、発見時には一度に短い距離しか飛べなかった。
馬に乗りウィンチェスター・ライフルで武装していたふたりの男性は数マイルにわたって怪物を追跡し、ライフルの射程距離まで近づくことに成功すると、見事怪物に弾丸を命中させた。
傷を負った怪物は男たちに向かってきたが、既にかなり疲弊した状態であったため容易にかわすことができた。彼らはとどめに向け数発撃ち込むと、怪物はもんどりうって倒れそれっきり動かなくなった。
馬が恐怖で鼻を鳴らしながら慎重に近づいてき、男たちは馬上からその生物が死んでいるのを確認した。
ふたりは馬から降り、怪物を調査してみることにした。
体長は約92フィート (約28メートル)、最大直径は約50インチ (約1.3メートル) であることが判明した。
怪物には足が2本しかなく、翼と胴体の結合部の少し前方に位置していた。頭部の長さは約8フィート (約2.4メートル) で、顎には頑丈で鋭い歯が並んでいた。また、その目はディナープレートほど大きく、頭部から半分ほど突き出ていた。
翼の一部が胴体の下敷きになっていたため、翼の測定は多少困難だったが、翼を伸ばすと78フィート (約24メートル)、翼の先端から翼端までのは約160フィート (約50メートル) であった。
翼は分厚い部分と透けるほど薄い膜で構成されており、体と同様に羽毛や毛が生えていなかった。
体の皮膚は比較的滑らかく、銃弾は容易に貫通していた。彼らは翼の先端の一部を切り取り自宅へ持ち帰った。
昨夜遅く、彼らのうちの一人が物資を求めてこの町に立ち寄り、その動物の皮を剥ぐのに必要な準備を整えた。その際、引き剝がした皮は著名な科学者に調査を依頼するために東に送られることになる。
発見者は今朝早く、数人の著名な男たちを伴って戻ってきました。彼らはこの奇妙な生き物を切断される前にこの町に連れてくる予定です」
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この記事は実際に新聞に掲載されたものですが、実は写真は掲載されておらず、そもそもこの時代、トゥームストーン・エピタフ紙は写真を掲載していなかった (写真を掲載する技術を持っていなかった) ことが分かっています。
どうやら謎のトゥームストーン・サンダーバードの写真をこの記事に関連付けて流布したようです。
そもそもこの記事には「翼竜」とも「サンダーバード」とも記載はなく「アリゲーターに似た翼のある怪物」と記載があるだけです。
他にもこの写真に関連付けた新聞等は存在しますが、やはり関連性は確実ではなくいずれも都市伝説以上のものではないようです。
でも写真とこのトゥームストーン・エピタフ紙は無関係であっても、少なくともこの新聞記事の内容自体は凄い発見じゃないのか?と思われるでしょう。
1890年代に「アリゲーターに似た翼のある怪物」が発見されているのですから。
この記載自体は当時の新聞をスキャニングしてマイクロチップにおさめたものであり完全に実在しますし、だれでも自由に閲覧可能です。
但し、、、この時代のトゥームストーンは鉱山採掘の衰退により不景気で新聞を売るためにそれなりの面白い記事を書いていた、ともいわれていることだけは付け加えておきましょう。
(参照サイト)
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写真で見ると傷が全くついてない模様ですが
返信削除どうやって捕獲したのでしょうね?