■誰も姿を見たことがない音だけで知られるUMA ~ ラク・ウッド・スクリーチャー
ラク・ウッド・スクリーチャー (Lac Wood Screecher)。
カナダ、ケベック州のラク・ウッド (Lac Wood) に棲息していると考えられているUMAです。
ラク・ウッド・スクリーチャーとは「ラク・ウッドの叫び声をあげるもの」を意味します。
「鳴き声」に特徴のあるUMAも少なくありません。
アフール (Ahool) やゴウロウ (Gowrow) はその鳴き声そのものが名前となっていますし、フライブルク・シュリーカー (Freiburg Shrieker) の「フライブルクの金切り声をあげるもの」やオザーク・ハウラー (Ozark Howler) の「オザークの吠えるもの」といったように泣き叫ぶ行為が名前となったものもいます。
ラク・ウッド・スクリーチャーはフライブルク・シュリーカーやオザーク・ハウラーと同様の「目撃された地名 + 鳴き方」という命名法に従っているのが分かります。
但し、このUMA、誰も姿を見た人はおらず、知られているのはそのUMAが奏でる音、つまりその不気味な鳴き声とラク・ウッド・スクリーチャーのものと言われる毛もしくは皮膚だけです。
鳴き声だけでその生物自体は目撃されていないものではザ・ブループ (The Bloop) がいます。
さてラク・ウッド・スクリーチャーやザ・ブループ のように「声はすれども 姿は見えず」の原因として、大きく分けて以下の3つのケースが考えられます。
一つ目、そのままの意味で、実在するが生息数が少ない等の理由で実際に目撃されていないケース。
二つ目、実在しており実は目撃されているものの、その生物がまさかそんな鳴き声をしているとは想像もつかないため正体が分からない、つまり鳴き声と生物が紐づけられていないために姿が分からない (と思われている) ケース
三つ目、実在していない、つまり特殊な地鳴り等、自然現象による音であり、生物の奏でる音でないケース。
ザ・ブループは三番目と考えられていますが、ラク・ウッド・スクリーチャーはどうでしょう?
まずこのUMAの発する鳴き声はどんな特徴があるかというと、それは「金属的な金切り声」であり聞いたものに骨の髄まで凍るほど恐怖を感じさせるものだといいます。
その鳴き声を聞いただけで「頭痛」や「吐き気」「嘔吐」といったまるで熱中症の初期症状が現れるといい、先述したラク・ウッド・スクリーチャーの残留物 (毛や皮膚) を素手で触れると発心等の皮膚疾患が出るといいます。
怖そうなイメージの割には声を聴いたり毛を触れたりしても軽傷という、ある意味安心感のあるUMAで、逆にパラノーマルな存在ではなくリアルな存在ともいえます。
分かっているのはこの程度、先に挙げたケース3つのいずれかは分かりませんが、毛や皮膚が本当に存在するというのであれば三つめは除外で一つ目か二つ目ということになります。
UMAで二つ目のケースは少なくありません。
特にフクロウなどは静寂の森に数キロ先まで響き渡る鳴き声を発することがあり、地元で迷信的な存在であった鳴き声の持ち主は実は既知のフクロウであったことも何度かあるほどです。
しかしUMAファンが好むのはなんといっても完全未知の一つ目のケースです。
ラク・ウッド・スクリーチャーの鳴き声なるものも存在していますが、聴いてもよく分かりません。
現時点では情報があまりに少なすぎ、デマの可能性をも含め全くその存在がいかなるものか掴めていません。
逆に好き勝手想像が楽しめるUMAといえます。
(関連記事)
田舎だと早朝にどこかのおっさんが奇声を発してます
返信削除