アトランティック・シャーク・インスティチュート (「大西洋鮫協会」, Atlantic Shark Institute) のリサーチ・チームの水中スキャナがニューイングランド沖で50フィート (約15メートル) もある巨大なサメの陰影をキャッチしました。
15メートルもあるサメは現生でも存在します、ご存じの通りジンベエザメ (Rhincodon typus) ですが、大きさ的には十分といえど、なにせ頭部が上下に扁平しておりソナーの陰影とはかなり異なります。
現生2番目に大きなサメ、ウバザメ (Cetorhinus maximus) はシルエット的には悪くありませんが、なにせ乱獲が祟って現在では33フィート (約10メートル) を超えることもめったになく、50フィートは難しいかもしれません。
(大西洋鮫協会の公開した実際のソナー映像)
(original image credit by Atlantic Shark Institute)
参考程度に、20世紀を跨いで巨大なウバザメの目撃記録 (目測) はいくつかあって、その中には14メートルというものもありますが、なにせ「目測」ですからあまり当てになりません。
公式記録では1851年に捕獲された40.3フィート (12.27メートル) のウバザメが最大となっていますが、上記の通り乱獲による個体の減少で大型個体は滅多に見られなくなってしまいまい、最近では10メートルを超えることもほぼありません。
ですから、今回のソナーの正体がウバザメだったとしても既存の公式記録を大きく破るものですから凄いことに変わりはありません。
但し、ふつうに考えてやはりウバザメにしては大きすぎると。
ということで、その候補として人気のアレが登場です、360万年前に絶滅したとされる史上最大・最凶の海のプレデター (捕食者) と謳われるメガロドン (Otodus megalodon) です!
30~40メートル説もありましたが、さすがに否定され、現在では体長52~56フィート (約16~17メートル)、体重が48~60トンぐらいに落ち着いています。
メガロドンは絶滅していなかった、というネタはいまだに毎年何度もニュースとなりますが、それがたとえ水中ソナーであれ、今回ほどはっきりとその姿が浮かび上がることはそうありません。
アトランティック・シャーク・インスティチュートのリサーチ・チームもこのソナーを見て色めき立ったといいます。
この巨大ザメの正体を探ろうとそのまま追跡を続けたところ、海上に浮かぶボートに向かっている可能性がありました。
15メートルもあるプレデター、小さな船などひとたまりもありません。
巨大ザメはボートの近くを旋回していたものの、数分後、突如バラバラに砕け散りました。
砕け散る?
内部爆発でも起こした?
実はこの巨大ザメ、タイセイヨウサバ (Scomber scombrus) という30センチほどの魚がつくった巨大な群れだったのです。
餌場にたどり着いたのか、タイセイヨウサバたちが個々に動き出すとソナーに映し出されていた巨大ザメの陰影は粉のように四方八方に散ってしまいました。
メガロドンや、未知の巨大ザメを夢見て追跡していたリサーチ・チームもこの結末にはがっかりだったそうです。
(参照サイト)
案外爆散して再結合するメガロドンだったり・・しないよね
返信削除わくわくして読んでたらこんなのってないよ..!!(´Д⊂ヽ
返信削除それよりも、サイトまた活動されてて嬉しいです。どうかのんびり活動されてください、ありがとうございます。
UMAのネタがまた見れて幸せですー!
コメントありがとうございます。ほとんど返信していませんが、ちゃんと全部読んでいます。
返信削除更新できなかった理由は体調面含めいろいろとあるのですが、今はもう大丈夫です。
たまに更新間隔は空くかもしれませんが、これからは大丈夫です。
今後ともよろしくお願いいたします!
目のところには赤いタイセイヨウサバがいるんだな
返信削除