ブラジル、サンパウロ州のイーリャ・コンプリーダ (Ilha Comprida) の砂浜に奇妙な手の骨が打ち上げられました。
発見したのはビーチをデート中のレティシア・ゴメス・サンティアゴ (Leticia Gomes Santiago) さんと彼氏のデバニール・ソウザ (Devanir Souza) さん。
身元不明の人骨を見つけたらすぐ警察に連絡しないといけませんが、どう考えても人間の手にしてはデカすぎる (中指だけで20センチぐらいありそうです) ため、ふたりは警察に連絡する代わりに写真を撮ってSNSにアップし、こうキャプションを添えました。
「(この手の骨が) 何の動物のものか分からないわ、でももし宇宙人のものだとしたら、、、それはイヤね」
さすが今でもUFOやエイリアン人気の高い中南米、サンティアゴさんはこの手の骨の持ち主は地球上の生物ではないのでは?と冗談かもしれませんが示唆するコメントをしました。
とはいえ、こんな問いかけ方をしたものだからそりゃ茶化されます。
「E.T.の手に似てるね」「人魚の手だよ!」「恐竜ってのもいいんじゃない?」等、冷やかしがほとんど。
そもそも今の人、E.T. (E.T. the Extra-Terrestrial) 知ってる?(笑)
(E.T.)
(image credit by Wikicommons)
傷心の (?) サンティアゴさんカップルは、これは生物学者に見てもらうのが一番でしょう、という至極真っ当なコメントの書き込みに従うことにしました。
海洋生物学者エリック・コミン (Eric Comin) さんは、イルカかネズミイルカ、もしくはクジラ、いずれにしろ鯨類 (Cetaceans) であろうと推察します。
ここでちょっと気になった人もいるかもしれませんね、イルカとネズミイルカ、なんで分けて呼んでるの?と
日本でもクジラとイルカは分けて呼びますが、イルカとネズミイルカはどちらも「イルカ」で統一しています。
そもそもクジラとイルカも生物学的にはまったく同じ生き物で、4~4.5 (もしくは4~5) メートルぐらいを境にそれよりも大きいものはクジラ、小さいものはイルカと呼び分けているだけです。
日本で「イルカ」と総称しているものを欧米ではイルカをドルフィン (dolphins)、ネズミイルカをポーパス (porpoises) とさらに細分化しています。
イルカとネズミイルカの見た目の違いは?
イルカは鼻先が尖っていること、ネズミイルカは丸みを帯びていること、イルカの背びれが尾側にかぎ状にくびれがあること、ネズミイルカは三角形であること、外から見えにくいところではイルカの歯がほぼ円錐形、ネズミイルカはスペード型、なんて言われています。
いうほど顕著な違いではありませんけどね。
(バンドウイルカ (Tursiops truncatus) の全身骨格)
体も大きいですからそりゃ鰭も大きい=骨も大きい、となります。
前出の海洋生物学者コミンさんは現物の綿密の調査をしないと確実はないけど、という前提で、「イルカ」のものとほぼ「断定」しています。
でも、調査することなんて今後もないと思いますので、これがE.T.のものだって信じるのも自由ですよ。
(参照サイト)
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