■フィジーのビーチに漂着 ~ ナコドゥの怪物
砂浜に打ち上げられた謎の海生生物、いわゆるグロブスター
グロブスター (globster) とは、未確認動物学者アイヴァン・サンダーソンによる造語で、グロテスク (grotesque) + ブロブ (blob, 「ぶよぶよした物体」) + モンスター (monster) の3つの単語をかけ合わせたものです。
海生生物と決まっているわけではありませんが、一般的にグロブスターと呼ばれるものは砂浜に打ち上げられた不定形の肉塊の呼称となっており、その正体は海生成物であることがほとんどです。
(image credit by FIJI Sun)
今回グロブスターが発見されたのはフィジーのロマイビティ州 (Lomaiviti) にあるナコドゥ村 (Nakodu Village)。
グロブスターの打ち上げられる地域は割と寒冷の地域が多いためフィジーとは珍しいですね。
この村に住むセミ・ナコヴ (Semi Nakovu) 氏によれば、この生物には8つの触手、そして尾があり、イグアナの皮膚を持っていたといいます。
この村の老人が生物の「尾」を切断したところ、肉は真っ白く骨はありませんでした。
大きさは特に言及されていませんが、周りの小石等から判断して、グロブスターとしてはそれほど大きいものではなさそうです、3~4メートル前後でしょうか。
グロブスターの正体は上述の通りその多くが海生成物ですが、その中でもクジラ、もしくは大型のサメ (ジンベエザメ、ウバザメ) の死体であることがほとんどです。
今回のものも多くのグロブスターに見られる白色、頭部や四肢などの判別がつきにくい不定形、肉質といった特徴を有しています。
8つ「触手」や「尾」をもつというのは他のグロブスターに見られないものかというと、そうでもありません。
(カムチャッカに漂着した触手付きグロブスター)
(image credit by Siberian Times)
比率としてはそれほど高くありませんが、タコやイカの腕を彷彿させる触手のような突起をいくつももつグロブスターもそれなりに存在します。
触手付きのものはタコやイカといった巨大な頭足類の死骸ではないかと騒がれたことも多々あります。
組織を分析しない限り特定することはできませんが、外見的な特徴から判断する限り、他のグロブスターと差別化をはかれるほどの特徴はなく、クジラやサメ等の可能性が高そうです。
(参照サイト)
FIJI Sun
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中が白いとなると、クジラの脂肪でしょうかねえ?形はムックのなれのはてって感じですが。
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