2019年10月31日木曜日

ニュージーランドに流れ着いたドラゴンの骨格

(iamge credit by Adventure Sports Network)
■ワイタレレのドラゴン

ニュージーランド、レヴィンのワイタレレ (Waitarere) のビーチを散歩していたマリア・ロンバード (Maria Lombard) 氏は思いもかけず、異様なものに遭遇しました。

細長い骨格で長さは2メートル以上、一見したところでは頭骨とそれに続く背骨のように見えます。

手足に該当するものはなにも見当たりません。

その頭骨と思われる部分の形状がとても異様で、そのシルエットは伝え聞くドラゴンを彷彿とさせます。

ただし、形こそドラゴンですが眼球や鼻腔の空洞も見当たらず、頭骨として考えるとちょっとおかしいです。

(iamge credit by Adventure Sports Network)

ロンバード氏もさすがに「ドラゴンはない」と思ったものの、巨大海蛇、即ち海生UMAシーサーペントの正体といわれる、巨大ウナギ (or アナゴ、ウツボ) の可能性を疑ったそうです。

世紀の大発見の可能性もあり、彼女の行動は迅速でした。

すぐにテ・パパ・トンガレワ (Te Papa Tongarewa) という超個性的な名のニュージーランド国立博物館に連絡をいれ、この謎の生物の特定を依頼しました。

テ・パパも彼女の問いに迅速に対応しました。

テ・パパによれば、これは英名をニュージーランド・スムース・スケート (New Zealand smooth skate, 学名 Dipturus innominatus) という、ガンギエイの仲間の骨格ということです。

エイは軟骨魚なので、これら骨格は軟骨でできていますが、ドラゴンの頭骨に見えるものは脳を守るケース部分だそうです。

ニュージーランド・スムース・スケートは2.4メートル以上に成長する大きなエイで、水深15~1300メートルを生息域とします。

巨大な生物がたいていそうであるように、ニュージーランド・スムース・スケートは性成熟に13年も要し、商業的価値はないものの混獲され絶滅が危惧されているエイだそうです。

(参照サイト)
Adventure Sports Network


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