■警官の前で溶けだした謎の生命体 ~ パープル・グロブ
今回は久しぶりにグロブスター系のUMA。
久しぶりなのでグロブスターを一応解説しましょう。
グロブスター (globster) とは、未確認動物学者アイヴァン・サンダーソンによって提唱された造語で、グロテスク (grotesque) + ブロブ (blob, 「ぶよぶよした物体」) + モンスター (monster) の3つの単語を掛け合わせたものです。
要するに「ブヨブヨして気持ちの悪い謎の肉塊」を総称した言葉で、厳密に定義づけられているわけではありません。
大抵の場合、グロブスターは浜辺に打ち上げられており、その多くはクジラやサメが正体であることが多いですが、今回のグロブスターはちょっと趣が違います。
1950年9月26日のこと、アメリカ、ペンシルベニア州フィラデルフィアで謎の発光体が目撃されました。
まあ簡単に言えば未確認飛行物体、日本でいう空飛ぶ円盤、UFOですね。
目撃したのは地元の警察官ジョー・キーナン (Joe Keenan) さんとジョン・コリンズ (John Collins) さんら4人。
彼らはパトカーで巡回中、その光が落下してくるのを目撃しました。
興味をひかれパトカーでその謎の物体が落下した方角へ向かいました。
そして行きついた先は原っぱでした。
そこには何か奇妙なものが落ちていました、暗がりで良く見えないためひとりが懐中電灯をその物体にかざしました。
するとそこには直径7フィート (約2.1メートル) ほどのゼリー状の紫色の物体 (パープル・グロブ, Purple glob) が横たわっていたといいます。
それはただのゼリー状の物体ではなく、うごめいていたともいわれています。
生命体?
ドロドロしたように見えるもののひとつの生命体のようにも見えます。
発光しているようにも見えたため懐中電灯を消してみると予想通り、そのパープル・グロブはうっすらと生物発光のような弱々しい光を発していることがわかりました。
ひとりが勇気を出し、その生物に触れてみるとそれは思いの他柔らかく塊から容易に掴み取ることができました。
しかし不思議なことに分離されたパープル・グロブはその警官の手の中でバラバラになり溶けて蒸発してしまったのです。
本体の方を見るや、やはりその大きな塊も蒸発し続けているようでした。
みるみると小さくなるグロブ。
4人の目のまで30分もするとそこには初めからなにもなかったようにすべて消え上せてしまいました。
かれらがこの「生物」に出会った翌日の1950年9月27日、1829年から現在まで発行が続くアメリカで3番目に歴史の古い新聞、フィラデルフィア・インクワイアラー (The Philadelphia Inquirer) 紙にこの事件が掲載されました。
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