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2020年4月21日火曜日

壮大なるでっち上げだったのか? ~ オウルマン (フクロウ男)


■壮大なるでっち上げだったのか? ~ オウルマン (フクロウ男)

オウルマン (アウルマン, Owlman) ことフクロウ男は、イギリス、コーンウォール州 (Cornwall) のモウナン村 (Mawnan) で、1970年代に目撃が集中したUMAです。

名前の通り、フクロウ (owl) と人間のハイブリッドで、その姿はモスマン(Mothman「蛾男」)とも類似しています。

モウナン村は、今でも自然がたくさん残っているヘルフォード川の河口近くにある小さな村です。

(ジューン・メリングによる目撃スケッチ)
(image credit by Blog Mysteri Tesla)

1976年4月17日、12歳のジューン・メリング (June Melling) と9歳のヴィッキー・メリング (Vicky Melling) 姉妹が、モウマン村の教会上空を、大きな翼を持った生物が旋回しているのを目撃しました。これがオウルマンの最初の目撃といわれています。

メリング姉妹の目撃から約3ヶ月後、森にキャンプに来ていた14歳の少女、サリー・チャップマン (Sally Chapman) とバーバラ・ペリー (Barbara Perry) によって目撃されます。

(サリー・チャップマンによる目撃スケッチ)
(image credit by Burialsand Beyond)

サリーによれば、彼女たちからそれほど離れていない松の木の枝にオウルマンは「立っていた」といいます。

姿はフクロウに似ているものの、背丈は人間ほどもあり、尖った耳、そして目は真っ赤に光っていたといいます。

オウルマンが飛び去る瞬間、足がカニのハサミを思わせるかぎ爪をしていたのが分かりました。

サリーとバーバラの目撃の翌日、またもオウルマンは目撃されました。

今度の目撃者もまた幼い少女、ジェーン・グリーンウッド (Jane Greenwood) とその妹でした。

ジェーンは地元紙に目撃時の手紙を送り、新聞に掲載されました。

「その日は休日で妹とお母さんとコーンウォールにいたわ。

わたしも見たの、大きな鳥みたいなやつ、、、第4日曜日の朝のことで岩場のビーチ上流のモウナン教会近くにある林の中よ。

そいつは大人ぐらいの背丈があるの、でも足は鳥の足みたいに後ろに曲がってたわ。

わたしたちに気付くとすぐにポンと飛び跳ねて、木の枝に乗ったの。

でもわたしと妹はオウルマンが飛び上がる前にそいつの姿をはっきり見たわ、

目はつり上がっていて真っ赤、そして大きな口、羽毛は銀白色、体も足も同じ色。

足は大きな黒いカニのハサミみたいだったわ。

怖かった、本当に奇妙なの、まるでホラー映画から抜け出してきたみたい。

そいつが去ったあともしばらくの間、木の上の方で亀裂音がしばらく鳴ってたわ。

お母さんはわたしたちが作り話をしてるって思ってるの、だってわたしたちがオウルマンについて新聞を読んだりして知っているから、でも本当よ。

鳥みたいな人間を見たのは真実、でも誰かがよくできたコスチュームを着てわたしたちをからかったって思う人もいるかもしれない。

だとしたら、どうやって木に飛び乗ったりできるの?

わたしたちが夢を見てたっていうの?だとしたらわたしたち二人が同じ時間に同じ夢を見ていたっていうこと?」

(目撃が多発したモウナンの教会)

この日から2年近くオウルマンは姿をくらましますが、1978年6月、16歳の少女がモウマン村の教会近くの上空を「悪魔のような姿をした生物」が飛び回っているのを目撃、その2ヶ月後にもフランス人の少女二人にオウルマンらしき生物が目撃されます。

その後も忘れそうになると散発的に目撃情報が伝えられますが、1976年のような集中した目撃はなくなってしまいます。

さてオウルマン、普通に考えれば見慣れない大きなフクロウを誤認したものだろうと考えます。

実際、目撃が集中したモウマン村の教会の塔はメンフクロウ (Tyto alba) の営巣地でした。

(メンフクロウ)
(image credit by Stevie B)

オウルマンの体色は目撃証言から銀白色といわれますが、メンフクロウも白やグレーの個体が多く矛盾せず、人間のような顔つきも子どもたちを怖がらせるには十分です。

ただし体長は40センチ以下であり「大人ぐらいの背丈」といわれるオウルマンに遠く及ばず、また翼開長も1メートル以下と大きさ的には物足りない感じです。

(ワシミミズク)
(image credit by Kamil.Corrections: Piotr_J)

そこで有力視されたのがワシミミズク (Bubo bubo)。

体長75センチに翼開長188センチとカラフトフクロウ (Strix nebulosa) と並びフクロウの最大種のひとつです。

羽を広げたときの鳥の大きさは幅があるため体長以上に大きく感じます。

ましてや目撃者の殆どがローティーンの女の子たちということを考えると、「大人の背丈」ぐらいに感じても不思議ではありません。

これで一件落着、おそらくフクロウを誤認してしまったのだろう、、、しかし、しかし、フクロウを誤認してあの目撃スケッチになるのだろうか?という疑問がわきます。

「フクロウ人間」ということがインプットされたことにより、先入観でただのフクロウを人間らしい体として描いてしまった、、、あり得なくはありません。

でもジェーン・グリーンウッドが新聞社に送った手紙はどう考えてもフクロウを誤認したようには思えない。

しかしオカルト歴史研究家のガレス・メドウェイ (Gareth Medway) 氏は目撃者たちの意外な共通点気付きます。

ほとんどの目撃がローティーンの少女?

それも無関係とはいえません。

最初のメリング姉妹にはじまり、第二例目となったサリー・チャップマとバーバラ・ペリーらの調査は芸術家にしてマジシャン・超能力者等、マルチな肩書をもつアンソニー・シールズことトニー・"ドク"・シールズ (Tony "Doc" Shiels) 氏によって行われました。

(ネッシー写真としてよく見かけるこれも実はシールズ氏によるものです)

メドウェイ氏の調査によれば、それ以外のほとんどすべての目撃者もシールズ氏の友人か親戚であることが判明しています。

シールズ氏は悪質なデマを流布する人物、いわゆるホウクサー (hoaxer) としても有名で、オウルマンは彼自身が創造したUMAだろうと結論づけています。

ジェーン・メリングの描いたモスマンのスケッチも実はシールズ氏が描いたものではないか?と言われています。

クラシックUMAの定番のひとつとして数えられるオウルマン

シールズ氏の仕掛けた壮大なるでっち上げだったのか?

もしかすると北米のモスマン (1966年~) に対抗、もしくはインスパイアされて「創り上げた」可能性もありますが、仮に捏造されたものだとしてもこれだけ世界中に浸透されていることを考えるとシールズ氏が仕掛けた「最高傑作」といっても過言ではないでしょう。

真実を知るのはシールズ氏のみ、氏は80歳を過ぎた現在でも健在です。

(参考文献)
Mothman and Other Curious Encounters (ローレン・コールマン著)

(参照サイト)
Blog Mysteri Tesla


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