2020年7月22日水曜日

生け捕りにしたら1億円 ~ リザードマン (トカゲ男)

(image credit by The College TODAY)

■生け捕りにしたら1億円 ~ リザードマン (トカゲ男)

1988年7月14日深夜2時、アメリカ、サウスカロライナ州のビショップビル (Bishopville) 郊外で伝説的な事件が起こります、リザードマン襲撃事件です。

被害者は当時16歳のクリストファー・デイビス (Christopher Davis) 少年。

レストランのバイトを終え、いつものように父親から借りたワンボックスカーで家に向かっていたところ、その日は運悪く車がパンクしてしまいます。

(クリストファー・デイビス少年)
(image credit by The Paranormal Guide)

やれやれ、こんな真夜中に。

少年はスケープ・オール沼 (Scape Ore Swamp) に面した道路脇に車を停めると、タイヤの交換をはじめました。

真夜中に起きた不運に嘆きながらもなんとかタイヤ交換を済ませ一息ついたその時、背後で物音がします。

嫌な予感。

おそるおそる振り向くと想像だにしなかった光景がそこにはありました、真っ赤な目をした「なにか」が少年に向かって走ってきていたのです。

一息ついていたのも束の間、慌てて運転席に戻ると車を発車させようとアクセルを踏みます。

しかし、怪物に気づくのが少しばかり遅かったようです。

怪物は開いていた運転席の窓から手を差し込むとデイビス少年を捕まえ車外に引きずり出そうと試みたのです。

半狂乱に陥りながらも少年は強引に車を発進させました。

突然の車の発進に驚いた怪物ですが、振り切られまいとそのまま車の屋根によじ登りました。

屋根に乗ったことに気づいた少年は怪物を振り落とそうと猛スピードで車を運転しながら左右に蛇行を繰り返します。

怪物はしぶとく屋根にしっかりしがみついています。

しかし最後は急ブレーキをかけたところ、怪物は屋根から転がり落ちなんとか怪物を振り切ることに成功しました。

命からがら家に戻った少年は事の顛末を父親に話します。

(デイビス少年のスケッチ)
(image credit by The College TODAY)

父親は「息子はかなりの興奮状態でありとても嘘をついているようには見えなかった」と当時の様子を語ります。

翌日、車の損傷を地元の保安官に届け出ますが少年はそれがリザードマンによるものと説明します。

「そいつの身長は7フィート (約2.1メートル)、目は真っ赤で手の指は3本、ヘビみたいなウロコで覆われていてトカゲのような肌をしていた」

ここからリザードマンの噂は爆発的に広まり、地元のラジオ局はリザードマンの生け捕りに100万ドルの懸賞金をつけたほどです。

30年以上昔の話とはいえ、巨大魚の可能性のあるレイク・モンスターのようなものならまだしも、すでに怪物的なUMAはあまり信頼されなくなってきた時代になぜこのリザードマン襲撃事件が一定の信頼を得られたのか?

上記の父親の発言もあったでしょう、しかし最大の理由はデイビス少年が何週間にも渡る何百という取材にブレることなく一貫した内容を語っていたからといわれています。

その場で思いつきのデタラメを言えば、話の内容は一貫せずブレるに違いない、しかし彼はそうではなかったからです。

しかしネガティブな話もしましょう、まずはデイビス少年の書いた目撃スケッチです。

みなさんが「リザードマン (トカゲ男)」と聞いてどのような姿の怪物を想像するか分かりませんが、おそらく多くの日本人がイメージするリザードマンとは異なると思います。

なぜならデイビスくんのスケッチを見れば分かりますが、まったくトカゲらしくないのです。

これはどういうことでしょう?

(「ムー未確認動物 第2弾」の半魚人のフィギュア)
(沼の近くで発見されたことから半魚人説もあります)

デイビス少年の描いたリザードマンは1970年代のSFテレビドラマ「ランド・オブ・ザ・ロスト (Land of the Lost)」に出てくるリザードマン、スリースタック (Sleestak) に似ているといわれています。

酷似しているわけでもなく、たったこれだけの理由で捏造したとは言うのは横暴ですが、少なくとも「リザードマン = スリースタック」というのがデイビス少年の潜在意識に働いた可能性はあります。

(スリースタック)

また、そもそも木々の生い茂ったスケープ・オール沼付近を街灯もない深夜2時頃にこれだけ容姿をはっきり確認できるのか?といった疑問も呈されています。

さらに今日でもいわれているブレない事件当日の証言。

何度証言を求められても、その内容は変わらなかったと前述しました。

しかしこれも実際は数ヶ月の取材の間に幾度と内容が変わっていったという証言もあります。

車の発進直前に窓に手を入れてきたというものから、時速40マイル (時速約64キロメートル) で走る車に追いついてきたというもの、トカゲのような生物から泥まみれの生物、等々。

真実はどうであれこのリザードマン襲撃事件は地元のビショップビルの住人であれば知らない人はいないぐらい有名です。

それを証拠にこの事件から30年経った2008年、謎の生物によって自宅に停めていた車がボロボロに破壊され、付近にコヨーテと牛の死骸が横たわっていた事件はすぐさまリザードマンの復活か、と騒がれたほどです。

車の持ち主であるディクシー・ローソン夫人はコヨーテの仕業に違いないという地元保安官の説明に納得せず、あくまでリザードマンの仕業と信じて疑わなかったほどです。

1988年のリザードマン襲撃事件の真相を知る唯一の人物、デイビス少年、いやクリストファー・デイビス氏ですが2009年、麻薬絡みの銃撃事件に巻き込まれ37歳でこの世を去っています。

デイビス氏の訃報を受け、1988年、デイビス氏が少年だった頃を知る元保安官リストン・トゥルーズデール (Liston Truesdale) 氏は思い出深そうにこう語ります。

「彼なしには今日のリザードマンはありえなかったでしょう。

1988年7月のことです、リザードマンをはじめて目撃したのはクリス (デイビス氏) でした。

わたしが彼についてとても印象深く記憶しているのは彼がメディアに対して同じ話を繰り返していたことです。

当時彼は殺到するメディアの質問に何度も何度も同じ話をしなければなりませんでした。

もし思いつきで話しをしていたのなら、 同じ話を何度もできるとは思えないんです。

とてもいい子でしたよ。

数週間の間、週に100回以上もインタビューを受けてたんですから」

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