2020年6月23日火曜日

背丈なんと2メートル ~ チェルノブイリ・マンモス・チキン


■背丈なんと2メートル ~ チェルノブイリ・マンモス・チキン

「大人の男性か、それ以上の背があり、体重も100キロ以上。

チェルノブイリ原発の近くにある農家で飼育されていたものでしょう。

捕獲後は、ソ連の科学者が研究所で放射能汚染の影響について調べています」

こう語るのはロシア在住のイギリス人ジャーナリスト、トレバー・ホロウェイ (Trevor Holloway) 氏です。

ホロウェイ氏は一体何のことを言っているのかというと、もっともありふれた家禽であるニワトリです。

本の中ではこの謎のニワトリをマンモス・チキンと呼んでいるので、ここでもそう呼ぶことにします。

1986年4月26日に起きたチェルノブイリの原発事故、この事故後の処理をしていた作業員が近くの森の中から「大きな恐ろしい鳴き声」を聞いたことによりマンモス・チキンが発見されます。

通常のニワトリよりもクチバシと目が相対的に大きく際立っていたといいます。

で、成人男性の背丈ほどもあるニワトリ!?

イギリス人が言っているのでおそらく180センチぐらいということでしょう。

しかも当時の話として

「いまだに成長を続けている」

ということなので2メートル近くあるのではないかと推測されます。

(マレーチキン)
(image credit by Amuseofpc)

ちなみにもっとも背の高いニワトリの品種はマレー・チキン (Malay chicken) で1メートル近く (90センチ) にもなります。

もっとも重い品種はジャージー・ジャイアント (Jersey giant) の6.8キロ、次点でブラマ (Brahma chicken) の5.5キロといったところです。

これらはそれぞれの品種の大型個体の平均的な記録であり、1個体であればもっと背が高くもっと重いものも存在するでしょうが、既存種ではこのぐらいが限界です。

このことからもマンモス・チキンの背丈・体重がいかに異常値であるかがわかります。

マンモス・チキンは「雑学 世界の謎と不思議」の「チェルノブイリに巨大なニワトリ」の頁に載っていた「謎の」UMAです。

UMAは全部謎だろ!と言われそうですが、そういう意味ではなく、海外の記事を調べてもソースが見つからない、この本以外でこのUMAの話を聞いたことがない、といった意味での「謎」です。

海外のタブロイド紙なんかが元ネタかもしれませんが定かではありません。

放射能による突然変異で巨大化、B級映画にありがちなシチュエーションですが古き良きUMAの典型と言えます。

(参考文献)
雑学 世界の謎と不思議 (平川陽一 著)

(関連記事)


 死の雄鶏ギャロデラムエルテは実在する ~ アヤム・セマニ





 ロシアの漁師が釣り上げた2つの口を持つ魚は放射能汚染の産物なのか?


 ジャイアントモアも人間も狩った猛禽 ~ ハーストイーグル

 空を舞った最重量の巨鳥 ~ アルゲンタヴィス・マグニフィセンス



 足の色ですべてが決まる ~ アオアシカツオドリ



 足と肉がなく空気から栄養を栄養摂取する鳥 ~ ゴクラクチョウ (フウチョウ)

 飛べない巨大ハト、悲劇のドードー

2 件のコメント: