2020年6月25日木曜日

アメリカの定番UMA ~ ジャージーデビル


■アメリカの定番UMA ~ ジャージーデビル

「アメリカ、ニュージャージー州のリーズ・ポイント (Leeds Point)。

ここに住むデボラ・スミス・リーズ (Deborah Smith Leeds)、ジェイフェス・リーズ (Japhet Leeds) 夫妻の間には12人の子供がいました。

ジェイフェスは飲んだくれでろくに働きもしなかったため生活は困窮していました。

そんな折、13番めの子を身ごもったことを知ったリーズ夫人は未来を悲観し天を仰ぎます。

『ああ、次に生まれてくる子はいっそ悪魔であってほしい!』

それから数カ月後の激しい嵐の夜、産気づいたリーズ家に助産婦が呼ばれました。

別室には近所の人々が集まり赤ちゃんの誕生を待ちわびていました。

しばらくして出産は無事に済み、元気な男の子が生まれました。

近所の人々は部屋に呼ばれ赤ちゃんの誕生を祝福しました。

しかし、その幸せは束の間でした。

リーズ夫人の数ヶ月前の願いが実を結んだのです、そう『悪魔の子』を授かりたいというあの願い。

赤ちゃんは突如として巨大化しそしてまたたく間にその姿を変え始めました。

頭部から角が、手足の指先から巨大な鉤爪が、そして背中からコウモリのような巨大な翼が出てきたのです。

髪の毛は体全体に広がり毛皮と化し、頭部は肥大し節くれだった醜い顔へと変貌しました。

爛々と輝く赤い瞳は憎悪で燃えたぎっていました。

怪物は母親に飛びかかると激しく暴れ噛み殺しました。

助産婦を、そして集まった近所の人々へ次々と襲いかかり四肢を切り裂き殺戮を繰り広げました。

次に怪物の憎悪は隣の部屋にいた父親と12人の兄弟たちへと向かいます。

怪物は父親・兄弟たちにも容赦なく襲いかかりました。

その場にいたほとんどの人はデビルの餌食となりました。

しかし数少ない生き残った人々の証言によれば、襲撃を終えた怪物は煙突を抜け激しい嵐の夜空に向かって飛んでいったといいます」

(ジャージーデビルの写真といわれているもの)

有翼系のUMAとしてはモスマン (Mosthman) と並び有名なジャージーデビル (Jersey Devil)。

ジャージーデビルの起源はいろいろなパターンが存在しますが、これは代表的なもののひとつです。

いずれの話も同様におとぎ話的で現実感に乏しいものですが、デボラ・スミス・リーズ夫人は実在した人物であり実際に12人の子供がいたことも分かっています。

またUMAという特性上、ジャージーデビルの姿は諸説ありますが、もっとも浸透しているであろうジャージーデビル像は冒頭のものと思われます。

このイラストは夕刊紙フィラデルフィア・ブレディン (Philadelphia Bulletin) に掲載されたものです。

なぜ夕刊紙にジャージーデビルが取りあげられたのか?

1909年1月、ペンシルベニア州、フィラデルフィアのデラウェア・バレー (Delaware Valley) の広範囲に渡り雪の上に正体不明の足跡が無数に発見され、また多くの謎の生物の目撃があったからです。

目撃はペンシルベニアのカムデン (Camden) やブリストル (Bristol) にも広がり、証言によればその姿は「空飛ぶカンガルー」「ダチョウのよう (な生物)」であったといいます。

その起源やスケッチを見る限りとても存在する生物とは思えませんが、これ以降、ジャージーデビルはアメリカの定番的UMAとして今日まで目撃が続くことになります。

長くなるので数あるジャージーデビルの目撃事件はまたの機会にします。

今回はジャージーデビルの紹介まで。

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