2020年7月9日木曜日

かつてスターとして輝きを放ったUMA ~ スカイフィッシュ

(image credit by Exemplore)

■かつてスターとして輝きを放ったUMA ~ スカイフィッシュ

今回はかつて束の間、UMA界でススターダムの頂点に上り詰めたスカイフィッシュを見ていきます。

この「スカイフィッシュ」という呼び名はもともとは日本独自のもので、欧米ではその形状から一般的にロッズ (Rods「棒」) とかフライング・ロッズ (Flying rods)、エア・ロッズ (Air rods) と呼ばれます。

しかし、現在では欧米でもスカイフィッシュ (Skyfish) と記載されているものも散見されており世界的に認知されつつある呼称です。

さてスカイフィッシュはどれぐらいスターであったのか?

2000年代初頭に起きた食玩ブームの際に、UMAやオーパーツ、宇宙人までもが複数のメーカーからフィギュア化されたことは以前にも書きました。

フィギュア化されるUMAは古くから知られるネッシービッグフットモスマンジャージーデビルツチノコといったUMA界の大御所がほとんどです。

時折マイナーなものも含まれますが、せいぜい1社がフィギュア化する程度です。

いくつものメーカーがこぞって作るのはやはり上記に挙げた有名なUMAに限ります。

(「コレクト倶楽部 七不思議編のスカイフィッシュ」のフィギュア)

そんな中、スカイフィッシュはメディコムトイの「大神秘博物館」UHA味覚糖の「コレクト倶楽部 七不思議編」「コレクト倶楽部 帰ってきた七不思議編」、株式会社ハートの「ムー未確認生物UMA」と当時UMAの食玩を作っていた全3社から計4回フィギュア化されました。(確か大神秘博物館だけ食玩じゃないです)

つまりスカイフィッシュはUMA界の大御所と同じ扱いだったのです。

いかに当時知名度があり人気のあったUMAであるかが分かるでしょう。

ただし棒の両側にひだが付いただけというスカイフィッシュの造形はフィギュア化する際にどうしようもなく、おしなべて低クオリティでした。

現在、UMA自体が人気のコンテンツとはいい難いですが、最近 (2019年10月) になってフルタ製菓が食玩として「チョコエッグキッズ UMA未確認生物」を発売したのは驚きとともに朗報です。

このシリーズにはなんとスカイフィッシュがラインナップされています。(但し蓄光の単色フィギュアです)

前置きが長くなりました、スカイフィッシュを見ていきましょう。

スカイフィッシュの大きさは数センチから最大で2メートルほど、飛行速度は最大300キロなどといわれていたぶっとびのステータスを持つUMAです。

スカイフィッシュのもっとも顕著な特徴は肉眼で見ることが出来ず動画や写真の中でのみ確認することが出来るという点です。

(「コレクト倶楽部 帰ってきた七不思議編」のスカイフィッシュのフィギュア)
(2段になっていて、下の段にもう1匹スカイフィッシュが隠れています)

スカイフィッシュを発見したのは自称「プロデューサー・ディレクター」を名乗るホセ・エスカミーラ (Jose Escamilla) 氏。

日本でスカイフィッシュが有名になるかなり前 (1994年~) からスカイフィッシュの研究を行っていた人物です。

一般的にエスカミーラ氏はUFO研究家と考えられており、肉眼で捉えることの出来ないこのスカイフィッシュも地球外生命体であると主張していました。

なおエスカミーラ氏は2018年12月に60歳で亡くなっています。

スカイフィッシュの本体 (体) は細長い円筒形で、そのボディの左右に薄くボディよりも幅広のひだ状のヒレを持ちます。

このヒレを波打たせることにより推進力を生み出し、空気中を高速で飛び回っていると考えられていました。

しかし仮に数センチ・時速300キロで飛び回っていると言えど、間近を通っても見えない・感じない、音も聞こえない等ということはありえません。

肉眼で見えないのに映像内では確認できる、これがスカイフィッシュの大きな特徴です。

このことからスカイフィッシュの正体を、上記のように地球外生命体であるとかプラズマ生命体、小型UFOである等、パラノーマルな存在として捉えられました。

ついにはカンブリア紀の雄、アノマロカリスの進化説まで唱えられました。

水中生物であるアノマロカリスが生息地を空中に変え滅びずに生き残っていたという究極の説であり、もう何でもありという状況でした。

しかしそんなはずはありません。

これは見えないのではなく「スカイフィッシュの実物の姿と映像内の姿が異なる」ことに起因するに違いありません。

即ち、目の前にスカフィッシュが見えているのに、思っている姿と異なるためスカイフィッシュと認識していないだけです。

(昆虫の飛翔とスカイフィッシュの関係)

それはなにか?

ハエやガを始めとする小さな昆虫です。

スカイフィッシュの正体はモーション・ブラー (被写体ぶれ) で説明が付きます。

カメラのレンズ付近を通った昆虫がぶれて写ると、翅の羽ばたきの上下が連なることにより、スカイフィッシュのひだ状のヒレを形成、体は動かないためそのまま直線状に連なり棒状の体を形成するというわけです。

スカイフィッシュはその姿では存在しませんが、一時代を築いたUMAであり、今後も忘れ去られることのないUMAでしょう。


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