2019年11月16日土曜日

体長43センチの巨大ゴキブリ ~ アプトロブラッティナ・ジョンソニ


■体長43センチの巨大ゴキブリ ~ アプトロブラッティナ・ジョンソニ (giant cockroach)

どこに行っても気の毒になるほどの嫌われ者、ゴキブリ。

ゴキブリが嫌われているのは先進国だけかと思いきや、そんなことはなく、昆虫食も一般的で先進国と比べると昆虫に寛容なアフリカ諸国などでもゴキブリは嫌われていると聞いたことがあります。

さて本題。

体長43センチの巨大ゴキブリ、アプトロブラッティナ (Apthoroblattina) です。

もちろん現存種ではなく絶滅種で、昆虫をはじめとする節足動物が巨大化した石炭紀に生息したゴキブリです。

旧サイトでも書きましたが、アプトロブラッティナの情報は極端に少なく、どこまで正確な情報か分かりませんが、でかいゴキブリいたんだなぁぐらいの気持ちで読んでください。

アプトロブラッティナ類は現時点で、7種ほど知られており、そのすべてがすべて大きくなるわけではありません。

巨大になるのはアプトロブラッティナ・ジョンソニ (Apthoroblattina johnsoni) で、こいつが体長43センチになります。

ちょうど洋式トイレの便座の蓋と同じぐらいです。

以前の情報では50センチ以上といわれていただけに、完全な化石ではなく断片から全長を推測している大きさかもしれません。

ただし、これだけ情報が少ないとアプトロブラッティナ・ジョンソニの化石がたまたまとりわけ大きかったということでもなければ、50センチ前後の個体がいても決して不思議ではありません。

ちなみに同じアプトロブラッティナ類でもアプトロブラッティナ・スルカタ (Apthoroblattina sulcata) なんて現存種と変わらない4.5センチしかありません。


8 件のコメント:

  1. 再開をずっと心待ちにしていました。
    ありがとうございます!
    楽しませていただきます。

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  2. 優さん、コメントありがとうございます。
    ちょくちょく更新していきますの楽しんでください!

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  3. どうやら43cmというのは後に変えられたイタズラのようです。
    最大のゴキブリの化石はオハイオで発見されたXenoblattaという種類で、9cmだったようです。後にPCからソースを貼っておきます。

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  4. https://etd.ohiolink.edu/!etd.send_file?accession=osu1235225069&disposition=inline
    292ページに、9cmのゴキブリの化石、Xenoblatta scudderiに関する情報があります。(Discordの海外ユーザーさんより情報を頂きました)

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  5. やはりガセなんですかね、Apthoroblattina種の化石も最大で10センチぐらいのしか見たことないんですよね。やはりこのぐらいの大きさが限界なんでしょうかね。Xenoblatta種についてもそのうち記事にしてみようかと思います。ありがとうございます。

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  6. Xenoblattaの発見記事はこちらです
    http://news.bbc.co.uk/2/hi/science/nature/1640807.stm
    ちなみにゴキブリの先祖と言われるプロトファスマは羽の長さ13cmもあったようですが、どちらかと言えば羽の大きなナナフシのような印象の姿でした

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  7. FossilworksのAphthoroblattinaのページによればtegmen(前翅)だけで5cmくらいなのでおそらくナムさんが見られた化石はその種類だと思われます
    Fossilworksは学名で検索すればサイズなども調べることが出来るのでオススメなサイトです

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  8. 分かりました、今度利用しています。ありがとうございます。

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