アメリカ、テキサス州で散歩中の犬が道路に落ちていた小枝をつついていたところ、突然苦しみ始め、犬の目は晴れ上がってきました。
飼い主の女性はそれは小枝ではなく、ナナフシであることに気付き、あわてて飼い犬を獣医に連れて行きました。
獣医はナナフシの分泌した毒液が目に入り、ひどい炎症を起こしたと彼女に説明しました。
彼女は飼い犬を苦しめたナナフシを写真に撮り、著名な昆虫学者に送付すると、昆虫学者はこれはアメリカに生息していない外来種のナナフシで、非常に猛毒な種であるとの見解を示しました。
決して荒唐無稽な話ではなく、しかも馴染みのない「外来種」を出されたら信じてしまいそうですが、実はナナフシ猛毒説は都市伝説で、そんなナナフシは実在しません。
(image by YouTube "Ruptly")
猛毒は持っていませんが、毒以上に恐怖を感じるナナフシがいます。
中国、広西チワン族自治区で発見された巨大ナナフシ、フリガニストリア・キネンシス・ツァオ (Phryganistria chinensis Zhao, フリーガニストリア・チャイネンシス・ツァオとも) です。
種小名は発見者のツァオ・リー (Zhao Li) 氏に由来します。
腕を伸ばした長さが62.4センチもあり、人間の腕よりも長いです。
地元ではその存在自体は知られていたといい、発見前、ある農家はナナフシでありながら人間の人差し指ほどの太さがあると証言していたといいます。
UMA (未確認生物) しかり、特に未確認の巨大生物は実際の大きさよりもかなり誇張されて伝えられることが多いのですが、このナナフシは偽りなし、証言どおりの巨大昆虫でした。
捕獲されたフリガニストリア・キネンシス・ツァオはほんの一握りの数であることを考えると、この62.4センチを上回る固体が存在する可能性は高いでしょう。
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