■竜脚類か首長竜か?ワイカ族に伝わる怪物 ~ スワ (スーワ)
先日、奥アマゾンに住む先住民族、ワイカ族 (Waiká) のレテワ (Retewa) 氏によってその存在が暴露されたストアを紹介しました。
しかしレテワが語ったのはストアだけではありません。
他にもスワ / スーワ (Suwa)、ワショリウェ (Washoriwe) がいます。
今回はスワを紹介しましょう。
これらの生物を世に広めたのはチェコスロヴァキアの動物学者 、ヤロスラフ・マレシュ (Jaroslav Mareš) 博士ですが、実はレテワ氏とマレシュは直接会って話をしていないのです。
レテワ氏から直接話を聞いたのは金鉱夫レジナルド・リッグス (Reginald Riggs) という人物です。
リッグス氏が奥アマゾンにあるクルピラ山近郊で、レテワ氏と出会い、親しくなってワイカ族に伝わる神秘的な生物たちの話を聞いたのです。
そして1978年、マレシュ博士がアマゾンを探検中、リッグス氏と偶然出会いレテワ氏から話を聞き、それを後に書籍として発表したことにより世に広まりました。
さて、それではスワを見ていきましょう。
ワイカ族のレテワ氏はリッグス氏に、スワがどのような生物であるか、砂の上に実際に描いてみせました。
リッグス氏はその絵を見て、自分の日記にその絵を描き写し、その絵をマレシュ博士に見せました。
(パタゴティタン・マヨルム/ Patagotitan mayorum)
(image credit: Wikicommons)
「レテワ ⇒ リッグス ⇒ マレシュ」の伝言ゲームで、どこまで情報が忠実に伝わっているか知る由もありませんが、リッグス氏が忠実にレテワ氏の話・そして絵をマレシュ博士に伝えたのだとすれば、それは非常に首が長くずんぐりとした体形の四肢動物だったようです。
リッグス氏はその生物の正体を竜脚類 (恐竜) と首長竜 (海生爬虫類) の二択に絞ったようですが、少なくともリッグス氏のイラストで四肢はヒレ状になっておらず後者である可能性は極めて低そうです。
というか、そもそもワイカ族の勇敢な戦士ですら到達困難なテーブルマウンテンの頂上付近の高原に生息するというスワです、チチカカ湖のような巨大な湖でも存在するならまだしも、そうではないこの地に海生爬虫類の生き残りが棲息している、というのはさらなる無理があります。
というわけで、竜脚類か首長竜のあくまで二択というのであれば竜脚類ということでいいでしょう。
ただまぁ、そうはいっても恐竜ですからねぇ~
UMAの正体が恐竜というのは特大のロマン砲ですが、恐竜生存説はUMAにしてもちょっと厳しいです。
巨大な竜脚類の化石がぼっこぼっこ発掘される南米ですから、竜脚類系のUMAが似合う土地柄であることは確かなんですけどね。
南米では他にマディディ・モンスターのような竜脚類系のUMAが伝えられています。
(参照サイト)
SHUKER NATURE
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