■ハーベイ・ベイの砂浜に打ち上げられた謎の生物 ~ 龍涎香かそれとも、、、
オーストラリアのクイーンズランド州に住む女性がハーベイ・ベイ (Hervey Bay) の砂浜で謎の生物を発見しました。
女性は猛毒のオニダルマオコゼ (Synanceia verrucosa) の死骸では?と思ったといいます。
(オニダルマオコゼ)
背びれにある毒腺は凄まじくまれに死亡事故を引き起こすことで猛毒魚として有名です。
死なないまでも刺されたときの痛さは計り知れないと、とにかく怖いイメージがつきまとう魚です
女性は生物の特定のためにSNSにアップしたところ、いやいやオニダルマオコゼどころかそれは龍涎香 (りゅうぜんこう) ではないかとの噂が広まりました。
以前に「ウェールズで見つかった巨大コクーン」の記事も少し触れましたが、龍涎香はマッコウクジラのの排泄物 (胆石) の一種で、イカやタコのクチバシ、いわゆるカラストンビのような消化されにくい物質のまわりに消化物質が取り巻いて形成されるものと考えられています。
商業捕鯨が禁止されて以降、龍涎香を手に入れるには偶然に頼るしかありません。
そのとてつもない希少性から「浮かぶ金 (きん)」と称され、取引価格は1グラム2000円以上 (20ドル) などと言われています。
2016年にオマーンの漁師たちが見つけた龍涎香は80キロもあり、その価値は300万ドルと見積もられました。
1ドル110円とすると約3.3億円、1グラム当たり4125円という通説よりも高額です。
重さは見ただけでは分かりませんが、本当に龍涎香であればそれがわずか500グラムであっても100万円以上の価値があります。
龍涎香と聞いて驚きを隠せない発見者、クイーンズランド大学に写真を送り特定を依頼してみました。
同大学のサンディ・デグナン (Sandie Degnan) 教授は、残念ながらこれは龍涎香ではないとのこたえ。
これはホヤに違いないと。
「この特殊なホヤはおそらくはマンジュウボヤ属 (Aplidium) の仲間です。
マボヤのようにひとつで大きな個体を成しているのではなく、マンジュウボヤは小さな個虫が集まってひとつの大きなコロニーを形成しています」
(参照サイト)
news.com.au
(関連記事)
0 件のコメント:
コメントを投稿