(これはHMSダイダロスのシーサーペント)
■正体は超巨大ウナギか? ~ オウ湖の怪物
ローモンド湖 (Loch Lomond)、ネス湖 (Loch Ness) に続きスコットランド3番目の表面積を誇るオウ湖 (Loch Awe)。
ちなみに貯水量となると平均水深132メートルと他を圧倒するネス湖がスコットランド最大となります。
ローモンド湖の平均水深は37メートル、オウ湖は32メートルです。
ネス湖のネッシー同様、スコットランドの多くの湖で巨大な水生生物が目撃されており、オウ湖にも少ないながら目撃情報があります、オウ湖の怪物 (怪獣) (Loch Awe monster) です。
オウ湖の怪物は首長竜とか絶滅動物ではなく、ウナギであるといわれています。
ただし「怪物」呼ばわりされていることからも想像できると思いますがバカでかいウナギです。
体長について11フィート (約3.4メートル) という現実的 (といっても大きいですが) なものと33フィート (約10メートル) という非現実的なものの2つがあります。
あくまで想像ですが、11「フィート」をどこかで11「メートル」 (約36フィート) と単位を勘違いして大きさに差が出てしまっているような感じがします。
まあ3メートル以上の巨大ウナギ、と大雑把に考えて問題ないと思います。
候補となるのはやはりヨーロッパウナギ (Anguilla anguilla)。
通常1メートル以下ですが、最大で1.52メートルの公式記録があります。
非公式記録では2メートル、14キロ。
レイク・モンスターの正体として考えた場合、ちょっと物足りない感じではあります。
そういうわけでウナギより巨大になる、アナゴ、その中でもヨーロッパアナゴ (Conger conger) を推す声もあります。
(image credit by Telegraph)
(上記写真の詳細については「シーサーペントの正体? ~ 捕獲された6メートルの巨大アナゴ」の記事をご参照ください)
ヨーロッパアナゴは平均体長で1.5メートル、怪しい記録で6メートルとオウ湖の怪物として申し分ない体長を誇ります。、
オウ湖がネス湖と決定的に違うのは、オウ湖がオウ川 (River Awe) という10キロ弱の短い川を介してエティーブ湖 (Loch Etive) という入り江に繋がっているため、海と行き来することが容易である点です。(※エティーブ湖は「湖 (Loch)」と名はついていても入り江)
なので、ヨーロッパアナゴがオウ湖に紛れ込んで目撃されたのでは?ということでしょう。
ですが、汽水域ぐらいならまだしも淡水の川を10キロ遡上し、淡水湖のオウ湖で元気な姿が目撃されるというのはヨーロッパウナギに3メートルを期待するよりも酷な気がします。
個人的にはオウ湖の怪物が実在するのであれば2メートル超のオオウナギであると推測します。
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