■こんなやつはいない ~ タグア・タグア・ラグーン
旧サイトでこれを紹介したのは10年以上前 (2006年) で、まだこのUMAを日本では誰も紹介していなかったのでタギュア・タギュア・ラグーン (Tagua tagua lagoon) と何も考えず適当にカタカナ化したんですが、これたぶんタグア・タグア・ラグーンのほうが発音が近いですね。
その後他の人まで自分に追随してしまい、日本ではタギュア・タギュア・ラグーンになってしまったようです。
チリの公用語はスペイン語で、"tagua" もスペイン語由来のタグアという植物を指しているみたいですし、さらにチリにはタグア・タグア湖 (Lago Tagua-Tagua) もあります。
そういうわけでこれからはタギュア・タギュア・ラグーン改めタグア・タグア・ラグーンと呼ぶ (または併記する) ことにします、こっちのほうが発声もしやすいですし。
前置きが長くなりました。
さてタグア・タグア・ラグーンですが、これをUMA (未確認生物) と呼んでいいのか躊躇するほど凄い存在です。
しかしこの妖怪、もといUMAの特徴はとても詳しく伝えられています。
というのも、タグア・タグア・ラグーンは生け捕りにされたからです。
伝説によれば、タグア・タグア・ラグーンは、1784年、チリのサンティアゴ (Santiago de Chile) の農場に現れました。
家畜という家畜をすべて食べつくし、傍若無人に暴れまわりました。
困り果てた農村の人々は100人の鉄砲を持った勇者を集め待ち伏せし、なんとかタグア・タグア・ラグーンを生け捕りにしたのです。
捕らえられたタグア・タグア・ラグーンは以下のような特徴を持っています。
・体長18メートル
・脚の長さ1.2メートル
・かぎ爪は足よりも長い
・たてがみは地面につくほどの長さ
・体長の半分以上もある尾
・2本ある尾のうち、上側の尾は獲物を巻き付け保持できる
・ウシのような耳は3.6メートル
・口は耳元まで裂けている
伝説といえど実はこの怪物、チリの地元住民にすら完全に忘れ去られた存在です。
というのもタグア・タグア・ラグーンの絵と記述は、スペイン人の研究家によりマドリード国立図書館に埋もれた資料の中から最近になってたまたま発掘され知られることになった存在だからです。
しかし発見された資料で分かるのはこれぐらいです。
生け捕りにされたタグア・タグア・ラグーンがその後どうなったのか、この物語の続きは現在のところ誰にも分かりません。
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ファグア湖の怪物(Monster of Lake Fagua)というUMAと似ている気がします。報告された年も地域も同じで、形態も似ているのでタギュアタギュアラグーンはファグア湖の怪物が元ネタではないかと思います
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