(トルド)
■お供え物を持参し亡き飼い主のお墓参りをするネコ ~ トルド
今日はちょっと気分がいい。
飼い猫を久しぶりに抱きしめることができたから。
この感触、そしてこの優しい匂い。
懐かしい。
目を閉じてただ黙って抱きしめるだけで気分が落ち着きます。
本当に本当に久しぶり。
彼女が亡くなって一年。
これは夢なのかどうか?どうせ夢だろ?確かめましたが夢ではなく現実ということが分かり驚きました。
心霊現象など、超常的な現象に対してネガティブな自分にこんな事が起きるなんて!
怖い?とんでもない。
嬉しくて嬉しくて。
家族にも早く知らせないと!帰ってきたよ!って。
と、抱きしめる腕をわずかに緩めて飼い猫から目をそらしたその刹那、飼い猫は霧のように消えてしまいました。
取り乱して100回ぐらい飼い猫の名を呼んだと思います。
でも彼女の姿はありません。
どうやって飼い猫が帰ってきたのかは覚えていなかったけど、確か本かノートのようなものに飼い猫の名前を書いて「帰ってきて」と書くと戻ってきたような記憶があり、その通りにしました。
が、彼女は現れません。
飼い猫から一瞬でも目をそらした自分を恨みながらも、飼い猫の名前を連呼し続けると、、、目が覚めました。
がっかりです、、、
が、久しぶりに抱きかかえた感触はそのまま残っており、嬉しくて仕方がありませんでした。
これはきっと昼間に旧サイトで以前に自分が書いたトルドの記事を読んだから、きっとそうです。
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「小枝や葉っぱ、爪楊枝にプラカップ、いろんなものを持っていくの」
そう話すのはイタリア、ヴェネト州モンタニャーナ (Montagnana) に住むエイダ・イオッツェリ (Ada Iozzelli) さん。
「今日だってそうよ、トルドを連れて夫のお墓参りに行ったの。そしたら帰り道に会った知人がこう言うのよ『トルドはもう今朝早くお墓参りを済ませてるわよ』って」
トルド (Toldo) とはエイダさんが飼う3歳のオス猫。
エイダさんの夫、レンツォ・イオッツェリ (Renzo Iozzelli) が71歳で亡くなってからというもの、トルドは毎日お供え物を持って亡き主人の墓に訪れるのです。
トルドは黒とグレーのハチワレで、生後3ヶ月のときにレンツォさんが野良猫のシェルターから譲り受けたものです。
トルドのお墓参りはレンツォさんの葬儀に家から墓地までついてきたのがきっかけです。
「葬儀の翌日のことよ、わたしは娘を連れて夫のお墓へ行ったんです、すると夫のお墓にはアカシアの小枝が置いてあるのに気付いたの。
わたしにはすぐにピンときたわ、これはきっとトルドの仕業ねって。でも娘は信じなかったわ、わたしがとても感傷的になってるからそんな考えをしてるんだって」
しかしそれはエイダさんの思い違いでなかったことを家族はすぐ知ることになります。
その夜、エイダさんの義理の息子が墓地を訪れると、まるでレンツォさんのお墓を見守るかのように墓石の上にトルドが乗っているのを発見したからです。
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いつも興味深い記事を有難う御座います。
返信削除ナムさんの愛猫のご冥福お祈りします。
匿名さん、気を遣っていただいてありがとうございます。
返信削除うちの子もとても喜んでいると思います。