2022年9月17日土曜日

徳之島近辺で目撃されたシーモンスター ~ トクシー


■徳之島近辺で目撃されたシーモンスター ~ トクシー

北海道、虻田郡 (あぶたぐん) にある洞爺湖 (とうやこ) で目撃される水生UMAにトッシー (Tossie) がいますが、今回はヤツと名前がとっても似ているトクシー (Tokusie) です。

トクシーという名は長崎県に属する奄美群島のひとつ、徳之島 (とくのしま) の母間 (ぼま) 沖で目撃されたことに由来します。

「トク」はいいとして、単独でみた場合「シー」はいったいどこから来たのかさっぱり分かりませんが、ネッシーのシーから頂戴したのは明らかです。

ネッシー風のネーミングですが、レイク・モンスター (湖のUMA) でもなければネッシーのようなプレシオサウルス風の海生爬虫類系モンスターでもありません。

日本のUMAとしてはとっても珍しいシー・モンスター (海のUMA) で、海のUMAを代表するシーサーペント (巨大海蛇) タイプでもなく、その姿はまさに「巨大魚」だといいます。

また、目撃情報からクジラやイルカのような海生哺乳類、サメのような軟骨魚類ではなく、一般的な硬骨魚だと考えられています。

(額や顎が突き出たウシマンボウ)
(image credit by Wikicommons)

目撃からトクシーの見積もりは1~3トンといわれていますが、硬骨魚の最重量はマンボウ、その中でもウシマンボウ (Mola alexandrini) の2.3トンが公式的には最大といわれ、体重的にはけっして荒唐無稽な存在ではありません。

マンボウ (Mola mola) であれウシマンボウであれ、ヤリマンボウ (Masturus lanceolatus) であれ、いうほど見た目に大差なく、独特のシルエットをしていますが日本人には見慣れている魚であることから、マンボウをUMAと見間違えることはないでしょう。

(タマカイ (ジャイアント・グルーパー))
(image credit by Wikicommons)

UMA本 (旧サイトも含む) では巨大なアラ (Niphon spinosus) が候補として挙げされていますが、トクシーはアラやクエ (Epinephelus bruneus) よりも、やはりタマカイ (Epinephelus lanceolatus) ことジャイアント・グルーパー (Giant grouper) の可能性が高いような気がします。

巨大魚といえばイタヤラ (Epinephelus itajara) ことゴライアス・グルーパー (ゴリアテ・グルーパー, Atlantic goliath grouper) のほうがおそらく有名ですが、生息域からジャイアント・グルーパーのほうが候補としては適切な気がします。

(イタヤラ (ゴライアス・グルーパー))
(image credit by Wikicommons)

ちなみに上記に挙げたアラ、クエ、タマカイ、イタヤラ、すべてスズキ目のハタ科に属しています。

タマカイの公式最大記録はは2.7メートル、400キロ、同じくイタヤラは2.5メートル、363キロ、ですが、非公式なごらいずれも3メートルを超える目撃情報がある超巨大魚です。

トクシーは人を丸飲みにする、なんていわれますが、タマカイやイタヤラもその巨大な口でダイバーをひと飲みにした、なんて信じがたい逸話?都市伝説?があるぐらいですから、そういった面でもトクシーの正体として申し分ないでしょう。

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1 件のコメント:

  1. 一瞬、徳島にもUMAが!?って思ってしまった

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