今回は南米代表の巨大淡水エイ、アハイア・グランディです。
学名はポタモトリゴン・ブラキュラ (Potamotrygon brachyura)、英名はショート・テイルド・リバー・スティングレイ (short-tailed river stingray, 「短い尾の淡水エイ」の意) です。
(ポタモトリゴン・モトロ)
どうしてこのエイのことを日本だけアハイア・グランディと呼ぶのか分からないのですが、現時点ではこの呼び名のほうが通りがいいようですので今回は「アハイア・グランディ」で記事を書きます。
世界最大の淡水エイ、ヒマンチュラ・チャオプラヤ (ウロギムヌス・ポリレピス) の記事でも書きましたが、アハイア・グランディは典型的な淡水エイのシルエット (ウチワ型) ですが、巨大な体に比して極端に短い尾が特徴です。
(アハイア・グランディ)
多くのの淡水エイは南米に生息しますが、その中の最大種で直径は1.5メートル、尾を含めると2メートル超、体重200キロ以上 (最大208キロ) に成長します。
非公認ながら300キロ超の記録もあり、その話が本当であれば直径も上記以上であることは間違いないでしょう。
筋肉質の太く短い尾には毒針を有しますが、故意に人間を襲ってくるということはなく、人間にとって危険な生物とは考えられていません。
ただしふだん完全に川底に埋もれており、誤って踏んづけた際にはもちろん刺されてしまいます。
世界最大の称号こそヒマンチュラ・チャオプラヤに譲ったものの世界最大級の淡水エイであることに変わりはなく、釣魚としてはかなり人気があるようです。
当然ながらそういったことは個体数の減少に繋がっていると考えられているものの、保全状況を含めこの巨大淡水エイの生態についてはまだまだ謎が多いようです。
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