(image credit by iZoo via FNNプライムオンライン)
■頭部から角の生えたクサガメが展示される
角のあるカメといえばやはり多くの人はメイオラニア (Meiolania) が即座に思いつくでしょう。
かつてオーストラリアやニューカレドニア等に生息していた史上最大級の陸生のカメで、甲長は1メートルほどですがカメとは思えない太く長い強靭な尾を持ち、頭部と尾を含めると全長2メートルに達します。
(メイオラニアの長大な尾)
(image credit by Fanny Schertzer/Wikimedia)
メイオラニアの最大種である「Meiolania oweni」は現在ニンジェミス (Ninjemys oweni) に分類されているようですが、名前の響きから想像できると思いますが「ニンジェミス」という属名は「忍者タートル」を意味します。
メイオラニアの角は頭部の後ろ向きに、ニンジェミスのそれは頭部の真横に出ている違いがあるといいます。
(ニンジェミスの頭骨)
このメイオラニアを彷彿、、、、とまではいかないものの、静岡県の河津町浜 (かわづちょうはま) の動物園「iZoo (イズー)」で飼育されているクサガメ (Mauremys reevesii) に角が生えていると評判で、海外でも話題になっています。
もともとは2019年に富士市で釣りをしていた男性によって捕獲されたもので、同年7月に動物園に寄贈されたそうです。
クサガメなのでそんなに大きくはないですが甲長16センチ、体重700グラム、推定年齢は10歳ぐらいだそう。
iZooの園長、白輪剛史曰く、レントゲンで確認したところ、この角は骨まで到達しておらず、つまりは皮膚の角質化によるものと考えられています。
そもそもメイオラニア (とニンジェミス) とは角の作りが違いますが、メイオラニアが後頭部から後ろ向きもしくは横向きに出ているのに対し、このクサガメの角は目のすぐ上 (まぶた) からやや前方に向かって上向きに生えています。
角の長さは1センチ程度、一部目にかぶさっておりちょっと邪魔そうに見えます。
ただし甲羅に頭を引っ込めることはできるようです。
繁殖を通じてこの角が遺伝するものかどうか調査するということで、もし遺伝するようであれば将来「ツノガメ」として普及するかもしれません。
(参照サイト)
静岡新聞SBS
FNNプライムオンライン
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