多くのUMA (未確認動物) にコウモリ、特にオオコウモリの特徴を持つものがいます。
その目撃情報の多くにオオコウモリを誤認したものが含まれていることでしょう。
コウモリのような翼をもつUMAだけでなく、翼竜系のUMAもおそらくはオオコウモリの誤認を含んでいるはずです。
東南アジアなんかですと、オオコウモリ系のUMAはヒヨケザルもその正体のひとつに挙げられますが、やはり生息域の広さ・生息数の数からオオコウモリの誤認のほうが圧倒的に多いと推測されます。
ジーナフォイロやオリチアウ、コンガマトー、ファンガロボロといったスタンダードなオオコウモリ系・翼竜系UMAから、バッツカッチ、オランバッチといったヒューマノイド+コウモリ系UMAも、おそらくはオオコウモリの誤認が含まれていそうです。
オオコウモリの仲間の中でもインドオオコウモリ (Pteropus medius) やフィリピンオオコウモリ (Acerodon jubatus)、ビズマークオオコウモリ (Pteropus neohibernicus) は、翼開長が1.5~1.7メートルを超えることもあります。
これだけの大きさを誇れば、オオコウモリを見慣れない地元住民以外の人によって目撃された場合、UMA騒ぎになっても決して不思議ではありません。
このように、UMAの世界においてオオコウモリの役割たるや絶大で、UMAファンはオオコウモリの生息域に足を向けて寝られません。
さて、そんなオオコウモリたちですが、近年、気候変動や環境破壊、乱獲等の人間たちの活動により、かなり数を減らしています。
そして、近年、確実に人間の活動により滅ぼされたオオコウモリがいます、グアムオオコウモリ (Pteropus tokudae) です。
体長は15センチ程度、翼開長70センチと前述の世界最大級のオオコウモリたちと比べて取り立てて大きいほうでもなければ顕著な特徴があるわけでもありません。
分かっているのは、生息域が名前の通りグアムとグアムから北東にあるマリアナ諸島にかけてということぐらいです。
(グアムオオコウモリと似ていたマリアナオオコウモリ (Pteropus mariannus))
このコウモリは1930年代に正式に登録されるも、1970年代以降、正式な目撃情報はなく、地球上から消えてしまったものと考えられています。
その間、わずか30数年、悲劇の動物として語られることで有名なステラーカイギュウと大差ありません。
そのため、このコウモリの詳細な情報はほとんどありません。
滅んだ理由はとても簡単、乱獲です。
生態を観察される以前にあっという間に狩られつくしてしまいました。
もともとネイティブがグアムオオコウモリを食していたことに目をつけ、観光地として発展し始めるとグアムオオコウモリを目玉料理として推します。
キモ珍しいとグアムオオコウモリ料理は人気を博しますが、制限なく捕ればもともと個体数の多くないオオコウモリ、あっというまに狩りつくされてしまいます。
滅んでしまったのは前述の通り。
グアムの観光旅行者向け料理をみると、グアムオオコウモリの絶滅の事実などなかったように、いまでもグアムではほかの地域から狩られたオオコウモリがグアムの名物料理として供されているようです。
30年ちょい前に食べたのはグアム産じゃなかったのか。
返信削除ナムです。
返信削除へ~食べたんですかぁ。90年代であれば確実にグアムオオコウモリではないですね。今グアムで出しているのは他地域からのフルーツバットとか。
割と普通のあじだったが記憶ですが、毛皮ついたままで食いにくかったです。
返信削除毛皮ついたまま供されるのですね。美味しさや食べやすさではなくグロさを売りにしている感じなんでしょうね。
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