イギリスとアイルランドを分断するアイリッシュ海の中央に位置するマン島 (Isle of Man)。
このマン島で使われる伝統的言語、マンクス語 (マン島語)。
このマンクス語で「ハリネズミ」を意味するアーカン・ソニー (Arkan Sonney) というUMAがいます。
マン島に伝わるUMAで、もちろんハリネズミそのものではなく「ハリネズミの妖精」のような存在です。
その姿は「長い毛を生やしたブタ」と形容され「ラッキー・ピギー (幸運の子豚)」とも呼ばれます。
ハリネズミなのかブタなのかといわれたら、どちらでもないと言えます。
既知動物で表現した場合、「棘をもつブタ」のような姿なので「ハリネズミ」と表現しているだけです。
ハリネズミっぽいけどハリネズミではない、ムーミンがカバでないのと同じですね。
(ティジー・ウィジー)
ハリネズミ系のUMAといえば、このマン島とも地理的に近いイングランドのティジー・ウィジー (Tizzie Wizzie) がいますが、こちらもまた妖精のような存在です。
怖かったり気味の悪いUMAがほとんどの中、アーカン・ソニーは見た目も可愛らしく、また幸運の存在です。
アーカン・ソニーに出会うことは幸運の前兆であり、捕まえることが出来たらポケットには銀貨が現れると言います。
アーカン・ソニーの身体的特徴は全身真っ白で目と耳が赤いということ、これはまさにアルビノのハリネズミそのものです。
アルビノのハリネズミは鼻がピンクで豚の鼻を想起させるため、アーカン・ソニーが「子豚」と表現されてもそれほど不自然ではありません。
ハリネズミに限らず野生下でアルビノの個体に出会うことは滅多にありません。
見た目もかわいいアルビノのハリネズミに遭遇したらなんとなく「今日はラッキー」なんて思ってしまいます、そういったことからこのUMAが創造されたのかもしれません。
(アルビノのハリネズミ)
(image credit by Dunpharlain)
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