コティングリーの妖精事件のせいもあるのでしょうか、イングランドという地は妖精がよく似合います。
コティングリーの妖精 (Cottingley Fairies) とはイングランドのウェスト・ヨークシャー (West Yorkshire) にてエルシー・ライト (Elsie Wright) さんとフランシス・グリフィス (Frances Griffiths) さんの二人の少女によって1917年から1920年にかけて撮影された5枚の妖精写真のことです。
(コティングリーの妖精 1枚目)
(コティングリーの妖精 2枚目)
(コティングリーの妖精 3枚目)
(コティングリーの妖精 4枚目)
あのシャーロック・ホームズの作者として有名なアーサー・コナン・ドイル氏すら妖精実在の証拠と「推した」写真です。
当時エルシーさんとフランシスさんはそれぞれ16歳と9歳でしたが、のちに成人しせたふたりは絵本の妖精を模写し切り抜いて合成したイタズラ、つまりフェイクであることを告白しました。
エルシーさんはすべてフェイクといいましたがフランシスさんは最後に公開した5枚目の写真 (1920年公開) だけは本物であると主張したまま亡くなったため、少なくとも5枚目の写真の真偽を知る術はありません。
それはフランシスさんがただのほら吹きと思われたくなかったからかもしれませんし、自身が妖精の存在を信じていたからかもしれません、もしかすると (自分たちの撮影した) 妖精を信じている人たちの夢を打ち砕きたくなかったからかもしれません。
(コティングリーの妖精 5枚目)
もちろん今回は妖精の話題です。
2022年のクリスマスも近い12月17日、舞台はイングランド、ダービシャー (Derbyshire) のイクストン (Ilkeston)。
本題に入ったとたんにまた話が逸れるのもなんですが、2007年に同州、ダービシャーのファイアストーン・ヒル (Firestone Hill) で妖精のミイラが発見されたと話題になったのを覚えている人も少なくないのではないでしょうか?
(ダービシャーのミイラ化した妖精)
本線に戻しましょう、この地に住むフィルとジェーンのカーター夫妻、彼らは30エーカーもある広い庭を有しており野生動物が頻繁に出入りしているといいます。
しかし妻のジェーンさんが思いもかけないことを言い出したのです。
「庭に足が二本しかなく人間のように直立するキツネがきたのよ」
ピョンピョンとホップする二本足のキツネ。
まるでファンタジーの世界です。
72歳のジェーンさんと71歳のフィルさん夫婦、年齢的にも妻がおかしなことを言い始めたのでは?と懸念したかもしれませんが、フィルさんは冗談だろうと笑い飛ばしていたようです。
午後の3時ということもあり強い日光の加減による錯覚した可能性も考えたようです。
しかし、、、それはジェーンさんの錯覚ではありませんでした。
今度はふたりの前に「妖精」は現れ、フィルさんはスマホでその様子を撮影しました。(動画は本文最下部にあります)
ジェーンさんの言う通り、二本足、後肢しかありません。
鳥がそうであるように、二本足という不自然さをまったく感じさせないそのキツネは器用に動き回っています。
ですがフェイクでもありません。
前肢のないキツネです。
生まれつきなのか、それとも事故等による後天的なものなのか。
ダービシャー自然保護区の専門家はこの動画を見ておそらくは先天性、前肢がないまま生まれ可能性が高いと考えています。
理由としては例えば車に轢かれるといった事故の場合、その多くは前肢を失う以上の後遺症、脊椎の損傷等が残りますが、このキツネにそういったものは見られないからです。
また、見た目からも健康状態にまったく問題ない点、つまりこれは天敵から逃げたりハンティングしたりといった生きていく上で必須のそして必要最低限の能力を有していることを示唆します。
四肢動物でありながら後肢二本しかないにもかかわらず、このバランス感覚、そして敏捷性、子供のころから培った能力に違いありません。
実際動画内でも動きは自然であり、そもそもこのカーター夫妻宅の庭に「侵入する」には塀を飛び越えなければいけません。
こういったハンデのある野生動物を見ると襲われないように保護して欲しい!なんて思ってしまいますがそれこそ人間のエゴですよね。
このキツネはハンデとも思っていませんし、後肢二本だけでも十分すぎるほど立派に生きています。
(参照サイト)
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返信削除ああ、言われてみると前肢ですのようですね~
返信削除飼われてる動物と違って野生動物は凄いですね。
返信削除まさにワイルド!