2020年7月18日土曜日

親指サイズの奇妙な生物 ~ デモゴルゴン・ベイビー


■親指サイズの奇妙な生物 ~ デモゴルゴン・ベイビー

アメリカのテレビドラマ、ストレンジャー・シングス (Stranger Things) に登場する人喰いモンスター、デモゴルゴン (Demogorgon) を彷彿させる、とツイッターで話題になった謎の生物のです。

とても小さく、大きさは手のひらサイズ、というか大人の親指程度しかありません。

体全体はシルクのような光沢のあるベージュ色、頭部のみ黒くその大きさに不釣り合いなほど大きな円形の口を広げています。

まるで歯のような小さな白い模様が口の周囲を囲みます。

また目のようなものは確認できません。

からだはクモのような体型をしていますが足は8本ではなく4本、もちろんクモでもなければ昆虫でもありません。

後肢は指 (もしくは爪) のようなものを確認できますが、前肢の先端は尖っており指のようなものは確認できません。

頭部を左右に激しく振りながらストロー状の給餌器に必死に吸い付いてご飯を食べています

さてこの生物はなんでしょう?

ヒントは体に不釣り合いなほど大きく開いた口と前肢の形状、、、

、、、分かりましたか?

そう鳥の赤ちゃん、つまりヒナです。

(コキンチョウの成体)
(image credit by David J. Stang)

口内の白色のドット・パターンからフィンチのヒナだと言われていますが、「○○フィンチ」と呼ばれる鳥はとても種類が多いので、単にフィンチといわれてもどのフィンチを指しているのか分かりません。

ネット上では英語でグールディアン・フィンチ (Gouldian finch) と呼ばれるコキンチョウ (Chloebia gouldiae) のヒナと断定されていますが、それが確実なものかどうかは分かりません。

コキンチョウを含むカエデチョウ科 (Estrildidae) のヒナは口内に種ごとそれぞれ独自のマーキング・パターンを発達させています。

特にコキンチョウのそれは独特で、光を反射し暗闇で青白く光ります。

いっぽう、話題のデモゴルゴン・ベイビーのそれは光の加減のせいかもしれませんが青味があまり感じられず白っぽくしか見えません。

(コキンチョウのヒナ)
(image credit by G. Hofmann&F. Scheffer via Audubon)

ちなみにコキンチョウ以外のフィンチにもヒナの口内が暗闇で光る (反射する) ものがいますが、これは親にとって滑走路の誘導灯の役割をなすといわれています。

ただし、光らないフィンチも多いことからこのマーキング・パターンの役目はそれだけではないのは確かです。

口内のマーキング・パターンで自分の子を判別できることにより、托卵 (たくらん) をするカッコウのような鳥から自分たちのヒナを守る効果があるとか、健康度 (健康なヒナはマーキングが鮮やか) や年齢 (成長につれマーキング同士の間隔が広がる) を判別するのに役立たせているとかいろいろな説があります。

この話は長くなるのでまたの機会に。

(参照サイト)
Audubon
eFinch
NDTV
mid-day.com

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