2020年9月5日土曜日

メガロドンは思っていたよりも大きいかもしれないという研究結果が発表される


■メガロドンは思ったよりも大きいかもしれない

パニック映画の定番のひとつにメガロドン系のものがあります。

このサイトに来る人でメガロドン (Carcharocles megalodon) をまったく知らない、という人は少ないかもしれませんが、その姿は簡単にいえば超特大のホホジロザメ (Carcharodon carcharias) といえます。

滅んで久しい巨大ザメですが、いまだに目撃が頻発する人気かつ定番のUMAです。

今ではもう報道されることはあまりないかもしれませんが、下の画像はかつて「20メートルの巨大ザメ」「メガロドンの生き残り」といった衝撃的なタイトルでテレビでもよく取り上げられていた動画のカットです。




左からギンザメ (体長1メートルほど) が泳いできて、障害物に当たってターンしますが、その障害物は巨大なサメ、というものです。

未知の深海のロマンを感じさせる動画です。

報道されるごとに大きさは修正され縮んでいきましたがそれでも「10メートルの謎の深海巨大ザメ」ぐらいで落ち着きあくまでUMA的扱いを続けています。

しかし、このサメの正体はおそらくオンデンザメ (Somniosus pacificus) かニシオンデンザメ (Somniosus microcephalus) です。

とても体格が良い (ボリュームがある) ため特に大きな印象を受けますが、周りのギンザメと比較しておそらく大きく見積もっても6~7メートルぐらいではないでしょうか。

さてメガロドンの話に戻ります。

メガロドンはかつて非常に大きく見積もられていました。

全長30~40メートルといわれた時代もあるほどです。

サメの中で最大どころか、40メートルといえばシロナガスクジラ (Balaenoptera musculus) すら寄せ付けない大きさです。

これは口中の歯すべてを最大サイズの歯だけで復元したため滅茶苦茶大きく復元されてしまったもので完全な誤りでした。

誤りが分かった後も「メガロドンの体長は30メートル (もしくは40メートル)」という言葉だけが独り歩きし、一般的にこの大きさが浸透してしまいました。

絶滅種のサメの全容 (体型・大きさ) がつかめないのはサメが軟骨魚類であり歯以外が化石化することは殆どないためです。

歯だけですべてを類推するしかなく研究者によって捉え方が大きく異なります。

逆に言えば歯しか発見されない限り、どのような説を提唱することができるとも言えます。

現在最新の研究ではメガロドンの大きさは10~15メートルぐらいといわれています。

40メートル説からすると随分とちっちゃくなってしまった印象ですが、ホホジロザメは4~5メートルもあればかなり大きく見えますから、たとえメガロドンの大きさが10メートルだったとしても相当の大きさです。

(image credit by CNN)

しかしこのほどブリストル大学 (University of Bristol) とスウォンジー大学 (Swansea University) の共同研究により、ついにメガロドンの「本当の」大きさが判明したというニュースが入ってきました。

たいてい研究が進むにつれて縮む一方の古生物の体長ですが、ここに来て反発、全長18メートル、体重48トンと定説より大きい研究結果が発表されました。

尾ビレの高さは3.85メートル、背ビレは1.62メートル、咬合力 (こうごうりょく - 咬む力) はホホジロザメの2トンに対し10トンと見積もられました。

(image credit by CNN)

メガロドンの体長は10メートルまで縮んでいただけに巨大生物ファンにもUMAファンにもこれは朗報です。

今回の研究を主導したのは古生物学の修士課程を修了したばかりのジャック・クーパー (Jack Cooper) 氏です。

「わたしが古生物学にのめり込むきっかけとなったのは、わたしがまだ6歳だった頃に知ったメガロドンなんです。

わたしは常にサメに夢中なんです。

学生時代、南アフリカでスチール製のゲージに守られて海に潜り、ホオジロザメと多くの時間を共有しました。

確かに危険ですが、サメは美しくそして順応性に優れた生物であり研究する魅力があるんです」

並々ならぬサメへの愛が今回の成果につながったのは言うまでもありません。

この研究結果を持ってしてメガロドンの体長は完全に判明したとはもちろん言い切れませんが、通説よりも大きいかもしれないというひとつの説であり貴重な説です。


(参照サイト)

(関連記事)


3 件のコメント:

  1. おお!これは朗報ですね!
    メガロドン愛溢れる古生物学者のクーパー氏が、『フーパー』だったら完璧なのですが。
    (『ジョーズ』に登場するサメ大好き海洋学者)
    いずれにせよ、そのうち映画で、竜巻に乗って来るかと思うと胸熱です!

    返信削除
  2. たてぃとぅてと2020年9月7日 12:52

    こちらのまとめも参考にしたらよいかもしれません。原文記事では16mと書かれていたとかなんとか・・・現状一番有力とされている学名はOtodus megalodonであるようです。
    https://togetter.com/li/1587371

    返信削除
  3. 原文だと16.1メートル±1.18メートルで最大17.28メートルなので端数分を繰り上げて18メートルにしたのかな?

    返信削除