■ファダ湖の巨大怪物 ~ ウマウナギ
アイルランドのコネマラ (Conamara) には数えきれないほどの大小さまざまな大きさの湖や沼が存在します。
スコットランドの湖はネッシーでおなじみのネス湖をロッホ・ネス (Loch Ness) というのでご存じと思いますがロッホ (Loch) と呼ばれます。
北アイルランドの湖は「Lough」と綴り、「ロク」とか「ロウク」「ロクフ」「ラクフ」等発音されるようです。
さてそんなたくさんある湖から今回はファダ湖の怪物 (Lough Fadda monster) をピックアップ。
この怪物が目撃されるようになったのは1950年代以降です。
初めの目撃はボートに乗っていた男性が黒いサメのような生物に追いかけられたというものです。
サメに似ているばかりではなく口内には鋭い歯が沢山生えていたといい岸までボートを漕いで急いで逃げたといいます。
1954年にはファダ湖でボートに乗って釣りをしていた4人の男性が同時にこの怪物を目撃しました。
遠目には人間が泳いでいるものと認識していましたが、その生物が近づくにつれそれは人間ではなくウナギのような細長いフォルムの怪物であることに気付きました。
ボートからわずか20フィート (約6メートル) ぐらいまで近づいたためその生物を詳細に観察することができました。
全体のシルエットは巨大なウナギのように見えましたが、二股に分かれた尾、腹側についた口、また口の中に歯は確認できなかったといいます。
1965年にはふたりの女性が巨大なウナギのような生物を目撃しましたが、その頭部はウマに似ていたといいます。
他にも多くの目撃情報があり、オオウナギタイプ、サメタイプに分けられるようです。
特徴が矛盾しているものもあり、それぞれの目撃が異なる生物を見ていた可能性もあります。
4人の男性が見たものは巨大なチョウザメの可能性がありますが、他の2つもそっくりではないので異なる生物の可能性はあるものの、コネマラ湖沼で目撃が多発するウマウナギの可能性があります。
ウマウナギとはUMAであり「ウマほどもある巨大なウナギ」や「ウマのような頭部を持つウナギ」と解釈され、取り敢えず巨大なウナギと心に描けば遠からず、です。
その他の既知生物ではオオナマズの可能性もあります。
サメのような見た目と報告されることも多く、その場合は通常であればチョウザメの可能性が高そうですが、実際に本当のサメ、淡水に耐えうる遡上したオオメジロザメ (Carcharhinus leucas) の可能性はいかがでしょう?
チョウザメがボートに襲い掛かるなんてありそうもなく、オオメジロザメのほうがその正体としては適切な気がします。
アイルランドはオオメジロザメの生息域から大きく外れるためふつうは考えられませんが、近年の温暖化のせいかオオメジロザメがウェールズのブレコン (Brecon) で目撃・撮影された例もあり、少し昔の話ではありますが可能性はゼロではないかも?
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