笑顔は周りを幸せな気分にさせてくれます。
この笑顔の主はアメリカ、ペンシルバニア州出身のデイヴィッド・カルブ (David Kalb) 氏、41歳。
「ペンシルバニアのスマイル・コンテスト、40代の部で優勝」
自分が審査員であればカルブ氏に投票することを厭 (いと) いません、しかし違います。
宝くじで当たった?
違います。
結婚が決まった?
違います。
それとも、もしかしてお孫さんが生まれた?
違います。
すべて外れです。
実はこれ、マグショットです、そう逮捕時に撮影されるアレ。
「史上もっとも幸せそうなマグショット」といわれています。
警察は注意しないんかい!
容疑は70鉢のマジックマッシュルームと麻薬器具の不法所持です。
マジックマッシュルームの影響か否かはわかりませんが、今から待ち受ける自分の境遇をまったく理解しているとは思えない屈託のない笑顔。
今回はこの流れでマジックマッシュルームの一種、ミナミシビレタケを紹介します。
マジックマッシュルームとは幻覚作用のあるシロシビン (Psilocybin) やシロシン (Psilocin) を含む毒キノコの総称で、英語圏ではシロシビン・マッシュルーム (Psilocybin mushroom) と呼ばれるのが一般的です。
ミナミシビレタケの学名シロシベ・クベンシス (Psilocybe cubensis) は属名が「細い頭 (thin head)」、種小名が発見されたキューバにちなみ「キューバから (coming from Cuba)」という意味をもちます。
ミナミシビレタケが含む幻覚成分は上記に挙げたシロシビン、シロシンとベオシスチン (Baeocystin)、ノルベオシスチン (Norbaeocystin) の4種でマジックマッシュルームの中でももっとも強い幻覚作用があるもののひとつといわれています。
ミナミシビレタケはアメリカ、中南米、東南アジア、オーストラリアと世界中に広く分布し、同種か亜種か分かりませんが日本でも沖縄にも自生します。
このキノコは自然下では特に牛の糞 (他に馬や水牛、象なども) を好みますが、栽培キットも販売されており堅牢で成長が早く (菌糸の培養から収穫までわずか1ヶ月半)、素人でも容易に栽培できてしまうことで問題化しています。
ミナミシビレタケに限らずマジックマッシュルームの摂取それ自体で命を落とすことはないといわれていますが、摂取後の幻覚作用により事故等を引き起こす事例が数多く報告されており、高所からの飛び降り等で間接的に命を落とす可能性は否定できません。
そもそもマジックマッシュルームの輸入・栽培・所持等は違法で、厳罰は免れません。
デイヴィッド・カルブ氏のような笑顔になりたい!な~んて理由でマジックマッシュルームに近づかないように。
(参照サイト)
101.54 WPDH
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