ポーランド、西ポモージェ県グリフィノ郡にある小さな村、ノベ・ツァルノボ (Nowe Czarnowo)。
人口1000人にも満たない小さな村です。
このノベ・ツァルノボにはまるで異次元空間を思わせる不思議な森が存在します。
森の中のある一帯の木だけが不自然に大きく曲がっているのです。
この一帯はポーランド語で、クシュヴィ・ラス (Krzywy Las)、英語でクルックド・フォレスト (crooked forest) と呼ばれます。
いずれも「歪 (ゆが) んだ森」とか「ねじれた森」といった意味です。
地面から垂直に生えた木がすぐに北に向かって大きく横に伸びており、1~3メートル横に反れた後は何事もなかったようにまた地面から垂直に成長しているのです。
大きなものでは高さ15メートルほどもあります。
これらの木はすべて1932~1933年頃に植えられたヨーロッパアカマツ (Pinus sylvestris) で、当初は400本ほどあったと推測されていますが現在残っているのは100本ほどです。
木が曲がった原因はUFOが着陸した際の放射能の影響というクレイジーなものや遺伝子異常、大雪による自然現象等がありますが、もっとも有力と考えられているのは「人為的に」曲げられたという説です。
当時の植林業者たちが造船や家具に使用するために人為的に曲げたものの、その後に起きた戦争によりこの森は長い間遺棄されてしまいました。
人々がこの村に戻ってきたのは30年後、謎を知る植林業者たちはもうおらず曲がった松と謎だけが残ったというわけです。
もちろん有力であるというだけで、これが真相というわけではありません。
ところでこのヨーロッパアカマツたちは平均寿命を大きく下回り次々と枯れていますが、その原因として人為的に曲げられたことによる弊害と共に現在観光客が押し寄せていることによる環境の悪化があげられています。
100年程度と考えられているヨーロッパアカマツたちの寿命も近づいており、この「歪んだ森」が見られるのもあと僅かかもしれません。
(参照サイト)
The New York Times
Faculty of Forestry
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