2024年3月21日木曜日

洞爺湖の怪物 ~ トッシー


■洞爺湖の怪物 ~ トッシー

今回は日本のUMA、トッシー (Tossie, Lake Touya monster) です。

「〇〇ッシー」という名前からも水棲UMAと分かる通り、トッシーは北海道洞爺湖町にある洞爺湖 (とうやこ) で目撃されるUMAです。

洞爺湖は日本で9番目に大きい湖で、外周50キロ、最大水深180メートル (同6位)、平均水深も117メートル (同11位) もあり、なかなか深い湖です。

ネッシーにあやかったネーミングからもネッシーブーム以降に目撃が多発するようになったUMAで、顕著な目撃情報は1940年代以降です。

目撃情報によれば「人間ほどもある丸太のようなものが左右に揺れながら泳いでいた」や「丸太のようなものが上下左右にくねるように泳いでいた」という「丸太」のような細長い体型がトレードマークのようです。

体のくねらせ型が水面に対して左右であればその正体は魚類や爬虫類であり、上下であれば哺乳類である可能性が高まりますが、上下左右に体をくねらせるという気持ちの悪い泳ぎ方をしていたようです。

からだが横向きになったりしてそのように見えた可能性もあります。

いずれにしても「丸太」体型ということで海蛇タイプ、どうやらレイク・サーペントにのようです。

レイク・サーペントの正体としてもっとも可能性の高いのは巨大なウナギですが、基本的に北海道にはウナギは生息しておらず、少々厳しいかもしれません。

近年は海水温の上昇により北海道にもウナギがいるとかいないとかいわれていますが、1940年代ごろの目撃情報ですのでおそらく当時は生息していなかったでしょう。

既知生物としては他に巨大ナマズ説もあります。

ナマズなら日本各地、北海道にも生息していますから正体としてはこちらの方が都合がいいです。

海外産の巨大ナマズには及びませんが、日本でもビワコオオナマズ (Silurus biwaensis) はそれなりに成長しますので候補として挙げておきましょう。

他の既知生物としてめぼしいところでは規格外に大きくなったサクラマス (Oncorhynchus masou) もいいかもしれません。

洞爺湖で最大80センチ超のサクラマスが釣れたこともあるそうで、タキタロウナミタロウ級に育った巨大魚説も候補に入れておきましょう。

但しブームの終焉と共にトッシーの目撃もすっかり音沙汰がなくなってしまったのは残念です。

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