2024年3月22日金曜日

アンゴラに生息する巨大爬虫類 ~ リパータ


■アンゴラに生息する巨大爬虫類 ~ リパータ

中部アフリカ最南端のアンゴラ共和国にはリパータ (リパタ, Lipata) と呼ばれる巨大な爬虫類が生息しているといわれています。

アフリカの巨大爬虫類系UMAといえばその多くは先史時代の恐竜にその姿が似ていることが多いですがリパータは恐竜というよりはクロコダイルに似ています。

アフリカには他にクロコダイル系UMAとしてマハンバがいます。

リパータの体長は15~20フィート (約4.5~6メートル)、現地の住民たちの目撃情報によれば確かにワニに似ているが既存のワニよりも体が大きく、口もより幅広で口自体も大きいということです。

まずその正体として疑ってかかるのは、アフリカにはサハラ砂漠以南であれば南部アフリカの一部地域を除いてほぼ全域にナイルワニ (Crocodylus niloticus)  が生息していることです。

(ナイルワニ)
(original image credit by Wikicommons)

ナイルワニはアフリカ最大のクロコダイルにして世界最大のイリエワニ (Crocodylus porosus) に次ぐ世界第2位の巨体を誇ります。

ナイルワニは最大体長6メートルに達する個体も確認されており、リパータは大きさ的にはナイルワニの最大個体ほどであり現実的です。

また個体が大型化するにあたり、体重の増加に伴い筋肉の関係上、通常サイズのワニのプロポーションを保持することはなく、相対的にずんぐりと体全体が幅広になる傾向があるため、リパータのもう一つの特徴である幅広の大きな口もナイルワニの大型個体を彷彿とさせます。

UMAではなく実存するナイルワニに人間300人を食い殺したといわれるギュスターブ (ギュスターヴ) もおり、リパータはギュスターブ同様にナイルワニの巨大化した個体である可能性が高く感じます。

但し、ギュスターブという名前が特定の1個体につけられたものであるのに対し、リパータは20世紀はじめから住民たちによって何度か射殺されたという記録があるため、特定の1個体につけられた名前ではなさそうです。

これらを総合すると、リパータと呼ばれるナイルワニとは別種の未発見の巨大なクロコダイルが存在する、ナイルワニの亜種の個体群が存在する、ナイルワニの大型個体を単にリパータと呼んでいる、という3つの可能性が考えられます。

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